アークファイブ


「………」
「………」
「…朝比奈くん、ナニソレ」
そう桐野が問うと朝比奈も心底迷惑そうに「知らないよ…」と答えた。久々に喋ったな朝比奈くん、桐野にそう言われても朝比奈はぷいと顔を背けた。
(大分機嫌悪いなぁ…)
桐野は朝比奈にくっついてるもの、遊矢を見た。
「おい遊矢、朝比奈くんから離れろよ。困ってるだろ」
「嫌だ」
「あ?なんでだよ」
「…嫌だから」
「…はあ。なんなんだよお前」
小さい頃から遊矢に干渉していたせいか、どうやら遊矢は朝比奈くんにとても懐いているらしい。何やらお互いに不機嫌で面倒臭い。桐野はため息を吐いた。
(こいつ等お互いにお互いをどう思ってんのかわっかんねえんだよな…)
朝比奈くんはあまり干渉を好まないから。ただちょっと話しかけただけでこんなに懐かれるなんて思ってもいなかったらしい。
「オイ城野、どうにかしろよ。本来ならお前の役目だぞ、「榊遊矢の心の支え」は」
「夕には悪いけど、面倒だから嫌」
「その愛しの朝比奈くんが困ってるんだぞ」
「仕方ないじゃない!遊矢は私に懐かなかったんだから!!!私が悪いっていうの!!?」
「お前がもっと頑張らねーからだろ!!!」
「何よ!!!」
「うるさいよ…」
「…」「…」
朝比奈の言葉にぴたりとふたりが口を閉じる。いい加減離れてよ…、と朝比奈が遊矢の手を払う。
「夕…!」
縋る遊矢に朝比奈はため息を吐き、少しだけだからね、と座り込んだ。



ずっと前から練ってた設定だけど説明するのが面倒臭くなったから多分ボツになる。からここに供養。
父親がいなくなった時に朝比奈は遊矢に城野を向かわせ、城野に遊矢を懐かせ、心の支えにしようとしていた。
そんで重要な事件の時に情報を聞き出そうとしていた。だけど何故か城野には懐かなかった。
そしてちょっと朝比奈が慰めてあげたらそれから遊矢は朝比奈にべったり。
何かあれば報告するし、落ち込んでたら何も言わずに傍にいってくっつく。朝比奈はそんな遊矢が鬱陶しいんだけどだけど、たまにそんな遊矢にも構ってあげる。から遊矢はまた朝比奈に懐く。
朝比奈は基本的に自分から干渉することを嫌う。それはゴッズから。DMでもGXでも大好きだった、懐いていた人がいなくなった事からゴッズからは干渉を嫌うようになった。主に城野・桐野にやらせてる。



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