あれから数ヶ月


リボーンとルーチェさんは結婚することになった


俺は一体何度涙を流したのだろう

その度に何度自分を傷つけただろう


リボーンとルーチェさんの関係を知ってから始まったリストカット

腕は長袖手に隠れてて誰も見たことはないだろう


止められなかった
自分を傷つけることでしか自分を保てなかった

それのせいか最近血色の悪い俺を嵐兼右腕は大分気にしていたが…




*******



「ねぇリボーン、結婚祝いにリボーンとルーチェさんに何か送りたいんだけど」


「そんなん気にしなくていいぞ」


「だぁーーめ!!俺はお前の教え子だけどボスでもあるの!!だから明日、一緒に買い物付き合ってくれない?護衛がてらさ!!」



最近は落ち着いてきて、少しずつ二人を祝福出来るようになった

そして俺は決めたんだ
明日でこの想いを最後にするって



「ね!!いいでしょ!?」


「分かった。じゃあ明日な」


「うん!!」



リボーン、大好きだから
貴方の事が大好きだから

諦めることにするよ




*********



次の日

リボーンは今、ルーチェさんと住んでいるので町中で待ち合わせにした



「30分も早く来ちゃった…。」



でも待っているのもなんだか楽しくて気長に待つことにした


今なら心から祝福出来る気がする
やっと自分の気持ちに整理がついたのかな?

これでリボーンを諦める事が出来る…

今日で最後に出来る…



「あ、……雨だ…」



でもその日リボーンは現れなかった




********



「……4時間経過…」



雨は激しくなり土砂降りになっていた


そしてリボーンが現れない

事故にでもあったのかと思ったが、超直感が違うことを告げている

そして今日はもうリボーンが来ないことも…


不意に何か振動を感じ、ポケットに手を突っ込んだ

振動の正体は携帯で相手はリボーンだった



―――――――――――
From.リボーン
Sub .すまない
――――――――――

連絡遅くなってすまない

急用が出来て
行けなくなった

ずっと待っていたなら
悪かった

今度埋め合わせする

―――――――――――



何かが足元から崩れ落ちた

急用なんてルーチェさんの事に決まってる
俺が先に約束したのにルーチェさんを優先された

当たり前の事だけど…

それでも…今日だけは…
俺を優先してほしかった

だって今日は俺とリボーンが初めて出会った日だったから…



―――――――――――
To. リボーン
Sub. 大丈夫だよ
―――――――――――


急用なら仕方ないね

30分ぐらいしてから
帰ったから大丈夫だよ

じゃあまた今度ね


―――――――――――



また嘘をつく俺

何度嘘をついたかな?


本当は大丈夫なんかじゃない
30分どころか4時間待った

いくら6月と言えど天気が悪いためか肌寒い


全てバカらしくなり雨の中傘も指さずに空を見上げた

まるで今の俺の心の中のよう…


晴れることは当分ないだろう




不意に傷ついている腕が痛んだ





END
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