「メリークリスマース」

「…待て銀時、貴様俺が作ってやったとんがり帽はどうした」

「あ?知らねーよ、どっかに捨てた」

「捨てただと!?」

「ちゅうかこれおまんの手作りだったかやー、器用な男ぜよ」

「…めちゃくちゃ簡単そうだけど…」

「人がせっかく作ってやっというのに…っ、もうお母さん知らないからね!欲しかったら自分で作りなさいっ」

「いやだからいらねーつってんだろうが、つうかおめーの股から出て来た覚えはねえよ」

「お父さんっ!銀時があんな事を…っ」

「誰がお父さんだ」

「うん、そこで高杉はむちゃ振りすぎると思った」

「なあなあさっさとケーキ食いてーんだけど、銀さん。分けっから皿だせ皿、因みにこのイチゴ二つ乗ってんのは銀さんの皿行き決定〜」

「なにを言う!クリスマスと言えばまずこのローストレッグだろう」

「バカ言え三鞭酒だろ、誰かそこのグラス寄越せ」

「いいや!クラッカーば鳴らさんでなにがパーチーじゃ」

「違う違う一番最初はプレゼント交換だよ、ジングルベル歌いながら時計回りでまわそう」

「ばっか、むしろそれが一番最後じゃね?」

「もっとも、テメェ以外誰もプレゼントなんざ用意しちゃいねえがな」

「は?うっそ、なんで!千円以内でプレゼント買って来いって言ったじゃんっ」

「いやあすまんのー。予算オーバーでちょっと」

「黙れボンボン、素直に忘れてたって言われた方が清々しいわ」

「なんでもいいけどよこのチョコプレートの文字、ハッピーバースデーなんだけど。誰だよクリスマスちゃんて、行事ごっちゃになってんぞ」

「あながち間違っちゃいめェ、降誕祭なんだろ?」

「ならせめて、名前をサンタさんと書いてもらっておけば良かったな」

「いやそういう事でもないと思う、産まれたのサンタじゃないし」

「サンタと言えば気になってたんだがよ、なんで俺だけサンタの格好させられてんだ」

「…」

「…」

「…」

「…」

「で、何からやるよ?」

「まず俺の質問に答えろ」


091224 攘夷
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