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数時間後。


その部屋には嬌声が響いていた。強引にソファに押し付けられ四つん這いになった格好で後ろから激しく突かれて甲高く喘ぐ。


「アッ……ああっ!やめて……いやぁ!」


嫌と言いつつも腰を振り、自ら快感を高めようとする。いやらしくて卑猥で、思わず掌で顔を隠したくなるような光景。




「これ、あと何本ですか?」

「まだ32本残ってる。全部裏みたいだな」


何が悲しくて憧れの人と裏DVDを見なきゃいけないのか。
まさか押収品にこんなものが含まれていたなんて夢にも思わなかった。

照星さんは平気なのかな。
いくら仕事とは言えこんなの見てたら興奮しちゃうと思うんだけど。

あたしはさっきから体が疼いて仕方がない。女優さんの乱れた姿にドキドキして、下腹部がムズムズしっぱなし。

下着もぐっしょり濡れて気持ち悪いくらい……

やたらと生唾出てきちゃうし彼に聞こえないようにこっそり飲み込むのに必死。

チラリと照星さんを盗み見ると相変わらず無表情でテレビの画面を見ていた。

長い脚を組んで、くつろいでいるようにさえ見える優雅なさま。とてもアダルトDVDを見ている姿には思えない。

思わず股間に目をやって、そこがどうなってるか確認してしまった。


平常時、みたい。


一人で下着を濡らしてる自分が恥ずかしい……

いや、照星さんが冷静すぎるんだ。やっぱりすごい人。


画面いっぱいに結合部分が映し出されて男優さんの動きが速まる。できるだけ女優さんの体を隠さないように腰を振る、独特のセックス。

照星さんはどんな風に女の子を抱くんだろう……

耳元で愛を囁かれたら、きっとそれだけで骨抜きにされてしまいそう。









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