※すっごく、すっごくぬるい、微ともいいがたい微裏?閲覧注意とだけ申しときます。









月に浮かぶ、光の――。

「ねぇ、千鶴ちゃん」

僕が何回も声をかけても反応は一切ない。
分かっていて声をかけていても、僕は内心で少し笑った。
刻限は闇が静寂を支配する時間、僕たちは縁台に座り、月見酒といって食堂からお酒を盗んできていた。
無理やり千鶴ちゃんに飲ませるとすぐに酔いつぶれてしまうし、斉藤君は斉藤君で、明日も仕事だとかですぐに退散してしまった。

お陰さまで一人寂しくお酒をすすっていると、可笑しな寝言しか言わなかった千鶴ちゃんが規則正しい寝息を立てるようになった。

人の気もしらないで、

と声には出なかったものの、本心が漏れた。

彼女ははだけた服も直さないまま床が冷たくていいのかぺったりと体をつけて寝ている。
これから僕は酒を土方さんにばれないように隠し、彼女を部屋まで送り届け、布団をかけて寝かしつけるのだろう。
そんな僕の苦労も知らず、眠りこける彼女がとても愛おしいし、同時によくない感情も沸いてくる。

「君が悪いんだよ?」

人の気も知らないで、そうやって弱いところを見せるから、
無防備なところを見せるから、
千鶴ちゃんの手を取ると昼間に斉藤君たちと混ざって、稽古をつけてもらってるせいか、豆が出来ていて少し腫れている。
そこに口付けを落とすと小さな、痛みが走ったのか、少し息を漏らす、それすらも可愛くて仕方ない。
体を横にずらすと、重みをかけないように彼女にまたがった。
「ごめんね」と言葉を落とすと彼女の肌蹴た首筋に顔をうずめた。

「っ……。ん……?」

そのまま舌を這わすと、煩わしいのか、体を丸める千鶴ちゃん。
腰をつかむと無理やりこちらに見向かせる。
さすがに違和感を覚えたのか、うっすらと眼をひらく。
そんな彼女の頬に唇を落とすと、飛び起きた

「ぇ、ぁ。お、沖田さん」
「おはよう、千鶴ちゃん」
「な、何をしてるんですかっ……!」
「何ってそうだな……」

どういったらいいかな?と笑って言うと、体勢がおかしいのに気がついた千鶴ちゃんは起き上がろうとするけど、それを阻止する。
そんな彼女の唇を奪うと、呼吸を求めているがそんな時間も与えずに口の中に割り込んだ。
呼吸を求めて苦しそうに顔をゆがめ、声を上げる千鶴ちゃん、そんな顔がいつもの彼女とは違い視界がくらくらとしてくるくらい、妖艶で直視できない。
体温も上がり、触れるだけで心地よさが伝わってくる。
首筋に手を這わすと冷たいのか、体を震わせる、

「こういうこといや?」
「んー……。」

唇を離し、そう問うと、顔を真っ赤にして言葉にも出来ずただ首を横に振る千鶴ちゃん。
もちろんそれは行為を続けてくれというものではないことくらい分かっている。
期待としては続きをしてください、とか顔を真っ赤にして言われるほうがいいのに。

言葉に出来なくさせたのは僕だ。
そしてこんな形でないと、君に想いを伝えられないのも、僕。
素直じゃないとは昔から注意されていたけど、今こんなときに思い出さなくてもいいのに。

「安心して?からかっただけだから」
「お、きたさん?」

すっかり僕におびえた君を抱き寄せて、離れないように強く、強く抱いた。
君の顔は見えないけど、きっと戸惑っているんだろうね。
出来心なんて言ったばっかりなのに、こうやって君を離せないでいる。
「大丈夫ですか?沖田さん」だなんていって僕を心配してくれる君がどうしようもなく愛おしくて、顔を紅色に染めながらも心配してくれる君が。

「かわいいね、千鶴ちゃん」

そう頭を撫でると、まるでしつけされた猫のように気持ちよさそうに笑う君。
僕はきっと、こういう君を見るほうがすきなんだと思う、

だからこそ、素直になれない
お酒を入れて理性をはずしたって君にはこの程度しか出来ない
これも病だよね

 
君に溺れている
  (苦しくて息もできないほど)




言い訳
なんといったらいいか、日記とかで散々やんでる結果がこれです。
あーうー。
なんか、もうぬるい、でろでろ(←?
初のこういうものが、ね。うわ、なんかもういえることありません。
すみませんでした!
少し休んだら鬼ごっこの続きを書いて、ちょっとTOVに戻ります。。。




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -