memo



ロ空白の(約)一週間。


話をしよう。あれは今から36万…いや、7日前だったか。まぁいい。
私にとってはつい昨日の出来事だが、君たちにとっては多分明日の出来事だ。
彼女には72通りの名前があるから…なんて呼べばいいのか。
確か、最初に会ったときはnanaki.
そう、あいつは最初から言うことを聞かなかった。私の言うとおりにしていればな。まぁ、いい奴だったよ。


『そんな髪型で大丈夫か?』

『大丈夫だ、問題ない。』


そう…あれは7日前。とても風の強い日だった。私は美容院に向かった。髪を切る為だ。私は美容院が苦手だ。何故か。住む世界が違うからだ。私は洒落た店が苦手だ。未だにすたーばっくすとやらに一人で入店出来ない程だ。今はその話は置いておくとして話を戻そう。私は髪を切る為に美容院向かった。

『今日はどのように致しましょうか。』
『ばっさりお願いしますッ!』

私は前日までに用意しておいたヘアカタログを美容師の青年に渡した。

『畏まりました。』

青年は言った。確かに『畏まりました。』と。
だが、蓋を開けてみればどうだろうか。カタログとは別のものになっていた。確かに完全そっくり写真通りというのは不可能だ。しかし、目の前のこれはあまりに違い過ぎないだろうか。自信満々の青年。

『やり直して下さい。』

その言葉がどうしても言えなかった。何より知人との待ち合わせの時間が迫っていた。私は遅刻という行為が大嫌いだ。その日の私は『まぁ、どうにかなるだろう!』と、楽観的に考え美容院を後にした。
知人との約束事も済、帰宅し風呂に入る。風呂はあまり好きではないが、清潔になるのは心身ともに気持ちが良い。だが、風呂上りの私にまたも悲劇が訪れた。ドライヤーで乾かした鏡越しの己を見て絶句する。

―何だ、このマッシュヘアはッ!

私が求めていたのはこれではない!こんな筈ではない!もっと格好良くなる筈だった。朝比奈みくる程の髪の長さから、長門ゆき程まで切った。だが、鏡の中の自分はマッシュだ、マッシュなのだ。私はドライヤーやヘアアイロンを持ち出し色々試した。だが、結果は変わらなかった。私の心は酷く沈んだ。普段、コルトSAAだのウィルディ・ピストルだのスタームルガーMkIだの言ってはいるが、人にどう見られているかは気になるものなのだ。嗚呼…こんな髪型では明日、仕事場で笑われてしまう。考えただけで憂鬱な気持ちになった。何も出来ず、無気力に。だから私は活動を一時自粛する事にした。地震が起きようと、輪番停電が実施されようとそんな事どこ吹く風と活動し続けてきた私が髪型一つで自粛した。今、思えば笑い話なのだがその時は終わったと思った。
次の日。仕事場では笑いの種にもならず、どちらかというと似合っていると言われた。だが、私としては格好良くなる為に髪を切ったわけで、『可愛い。』と言うのはいまいち腑に落ちなかった。その日の夕方、私はとある本を購入し仕事場に戻った。その本を机に置き先輩達と雑談をしていた時だった。先輩が本の表紙を指差しこう言った。

『あ、これ今の髪型とそっくりだね。』



…ショックだった。羞恥で顔が熱くなったのを今でも覚えている。今言われても羞恥で顔が熱くなる事だろう。私は淫奔の悪魔と同一視…いや、それに近いものだと言われてしまったのだ。先輩が本の内容を知らずに、ただ見た目の事で言ったのは分かる。分かるのだが、ショックだった。ただただショックだった…。



えーっと…。
まぁ、以上の事がありました。

皆様にはご迷惑とご心配をお掛けしまして申し訳御座いませんでした。
復帰を待って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
それとこの場を借りまして、スピネルさん、るいさん、ウランさんにもお礼申し上げます。メールを頂きとても励みになりました。ありがとうございます。



まだアザゼルさんと一緒にされると嫌な気持ちになりますが、まぁ…自棄糞具合で何とかやってます!
ご迷惑とご心配をお掛けした分、今後も頑張っていきます!



110422 Fri 22:57










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