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::色彩
色と言うものは実に奇っ怪であると、パレットを手にした幸村は思った。
まともに絵を描いたことの無い、強いて言えばあの級友のような人間は青と黄色を混ぜたら黄緑色だろうと鼻を膨らませて豪語するのだろうけど、それは違うと断言出来る。
青と黄色を混ぜたところで思うような黄緑は生まれないし、出来たのは暗い黄緑、あれの名前は何と言ったか、とかくも恐らくは青味の方が強い黄緑が出来上がる訳で、あぁ、色と言うものは、と言うか絵の具と言うものは実に奇っ怪だ。
華やかで鮮やかで、個性的で目に痛い。
まるで、あいつらのようじゃないか。
何時までも変わらない思考にちょっとだけ安堵する。
今日は真田と柳と仁王と丸井とジャッカル全員を連れて、赤也を驚かしに行こうと思った。
2012/12/04 08:11
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