AKOL Vol.2 本文SAMPLE






!注意!

18禁モブキラ描写のサンプルも含みます。年齢が満たない方の閲覧はご遠慮願います。




 数多の広告業務を総合的に担う『プラントデザイン / Plant Design Inc.』。複数の部門がある社内の中でも、特に多忙を極める企画課の定期ミーティングで一枚の紙が配られた。

「企画会議?」

 ラスティの疑問に頷いて、紙を配った上司が説明を加える。

「そう。海外で行われる企画会議に、うちから参加してくれっていう要請」
「会社の金で海外、いいね」
「じゃあラスティ行く?」

 書類を指先で弾いて問うキラに、彼は肩を竦めた。

「残念ながら。この日程はどーやっても無理。てか急すぎるだろ。もう身動き取れないくらい予定詰まってるよ」

 ラスティの答えにキラはため息をつく。彼の指摘通り、企画会議は2日後、移動も合わせて2週間という、普段から仕事に追われている企画課にとっては非常に厳しい日程だった。
 大切なクライアントを交えての会議とはいえ、あまりにも急な話だ。

「だよねぇ。だからって……」
「どうしてそこでおれを見るんですか、しかも憐憫の表情で」

 キラのちょうど正面に座ったシンが上司の視線に気づいて不満げに口を開く。
 するとキラは破顔して両手を合わせた。

「わぁ、よくそんな言葉知ってるね」
「な、知ってますよ、それくらい!」

「うん、君ができる子なのは一緒に仕事をしていてわかってるよ。飲み込みは早いし、任せられるだけの知識や優れた技量を持っている」

 思ってもみないキラの言葉に、シンは目を見開く。
(キラが他人を褒めるとは珍しいこともあるもんだ)
 与えられた紙を折りたたみながらラスティは目を細めて感慨深く思った。しばらく折り紙に没頭し、完成した作品を左右から眺めた後、結局開いてくしゃくしゃになった書類をファイリングし直す。そして未だに言い合っている二人に視線を戻した。

「つまりおれじゃダメってことですよね」

 シンが口を尖らせてぼそりと呟く。
 そう言った時のシンを見つめるキラの目に違和感を覚え、ラスティが状況を見定めていると、それに気づいた彼は小さく笑った。ラスティは確信する。
 何か企んでいる―長い付き合いのラスティは心得たとばかりに、キラの思わくに加担した。

「だがな、シン。いくらお前が優秀でも、それは内輪だけの評価であって対外的にはまだ新人で経験も浅いんだ。社の代表としてっていうのは荷が重いだろ」
「……そう、ですね」

 いつもはあっけらかんとしているラスティの鋭い指摘にシンの心は抉られた。現実を突きつけられ悔しさにぐっと息を詰まらせる。
 黙り込んでしまったシンの肩を軽く叩いたキラは、残りの一名に視線を向けた。釣り込まれるようにあとの二人も彼に顔をやる。
 それまでミーティングに参加しているのかどうかさえ怪しかったアスランが、小さな息を吐いて一言「行ってもいいですけど」と呟く。

「え、ほんと?」

 キラの台詞にラスティは心の中で苦笑いを浮かべた。白々しいことこの上ない。



〜中略〜

以下、モブキラシーンのサンプルです。



 思わず熱い吐息が漏れる。
 それを合図に、ぬちぬちと肉壁を擦っていた無骨な指が引き抜かれる。目の前の男は早急に前を寛がせ性器を取り出すと、何度か擦って完勃ちさせた。
 赤黒く怒張した性器が先走りに濡れ、てらりといやらしく光る。
 ろくに解されていないが、そこで快感を得ることを知っているキラの体は、蕾を左右に指で割り開かれると同時に力を抜いた。熱くて狭い肉の輪を同じく熱い剛直がゆっくりと突き進んできて、思わず力みそうになったキラは声を出してそれを逃す。

「っ……ん!」

 すべて収まれば、これが欲しかったのだと訴えるようにキラの腸壁が男の性器に絡みついた。強く肌が打ちつけられ、乾いた破裂音が響く。先端の最も膨らんだ部分が前立腺を掠めれば、キラの体に言い訳のできない快感が全身を襲った。

「あっ……んんっ」

 声を出して締めつけてやると興奮した息が耳に吹きかけられて不快感をもよおす。単純な男だ。
 言葉はわからずとも、キラを押さえていた二人が性器を突きたてる男を急かしているのがわかる。
 律動が早くなった。そろそろ限界が近いのだろう。尻たぶに陰嚢がぴたぴたとあたるのだけは勘弁して欲しかったが、硬くてそこそこ太さのある性器は悪くないとキラは感じていた。最近は年上ばかりのスローセックスが多かった身としては、このガツガツと奥壁を突いてくるセックスは久しぶりに体を熱くし、キラは自ら尻を浮かせて腰を揺らした。



-----



topへ
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -