突撃!ダンテさん家の晩御飯 その2



「早く開けろ!!!」


そう言って勢い良く事務所へ倒れこんできた銀髪蒼碧の青年は、
腕に血まみれのコートに染まった同じ顔の、青を貴重とした青年を担いで、事務所内へと倒れこんできた。

双方とも真っ赤に塗れ、他の場所からの出血はまだ少なくても赤いコートの青年の掌から流れる血は一向に止まる気配もない。


「大丈夫か?坊主」


その言葉に頭2つ分見下げたダンテと、血まみれの顔を上げた赤いコートの青年は目を大きく見開いた。


沈黙




「・・・おっさん?とおっさん?」




一番最初に口を開いたのはネロだった。

確かに目の前には同一人物と思える人間が2人いる。

正確にはもう片方はおっさんというより自分と年がかなり近そうだが・・・

最初にフリーズから回復したのはネロのよく知るダンテ。一度口笛を吹いて言った。



「こりゃ驚いたな、若い頃の俺がいる」

「!???」



何か愉快そうなおっさんと違い若いダンテは困惑と警戒心を顕にした


「待て待て。今の姿とそのオプション付きじゃ今は混乱してんだろ?まずはシャワーでも浴びてこい坊主」


坊主なんて呼ばれたダンテは何も言わないまま血まみれの青い青年を担ぎ
一緒にシャワールームへと消えて行く。

その間ネロは今の光景に何も言えなかった。



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