夏の風物詩…… そのひとつに、祭りがあるだろう。 私も、とある町で行われているまつりに、 ちゃっかり参加している。 たまには1人でのんびり、うろうろしようって思って。 そのつもりだったのに……。 「何であんたがいるのよ?」 そう。 私の隣には何故か変な男が居る。 「ハニーに何かあったら困るからね。」 「誰がハニーよ、まったく。」 本当にこの男は。 ハニーなんて、今まで何人の女の子に言ってきたのかしら。 「なあゼシカ〜。せっかく2人きりなんだし、楽しもうぜ〜。」 「っハア!??」 何が『せっかく2人きり』よ! 願ってもいないわ……!! ていうか、この男…… 「ゼシカぁ〜」 いちいち顔が近いのよ……。 ま、まあどうってことないけど。 「おーい、ゼシカ?」 「なっ何!?」 「ねー、俺と一緒にいるのやだぁ?」 「い…嫌に決まってんでしょ!!」 「ふーん……。」 何、何なのコイツ…… いつもあんなにヘラヘラしてるくせに こーゆーときだけ可愛い子ぶって…… そんなのに私は騙されな…い、わよ?? あれ……? ククールが可愛い…… んなわけないわっ! どうしたのよ私!! 「くっくっくっ……」 察したのか、ククールがにやにや笑ってる。 「ゼシカ、顔赤い……ってうわ!!!!危ねー!!」 「ククールーーーー!!!」 もうっ、 ちょっとドキッとしただなんて、 絶対に言うもんですかっ!!! END ○年前の作品ですすごく恥ずかしいです [←] | [→] 目次 TOP |