「けほっ……」 やばい、 風邪だ。 「無理しちゃだめだよ?」 ってエイトに言われたのに。 「無理しちゃった……。」 今日出発の予定だったのに、 私がダウンしたせいで出発は延期になった。 今はヤンガスたちは魔物狩り、 エイトが看病してくれてる。 「大丈夫?」 エイトが私の顔を覗き込んだ。 「え?あ、うん。大丈夫。」 「熱下がらないね……。」 エイトの手が私の額に触れる。 エイトの手、冷たい……。 「何か食べる?」 「んー、いいや。あんまお腹減らない。 ていうかエイト、風邪うつっちゃうよ?」 「大丈夫。りなが心配だしね。」 あー、 そんなこと言われたら、 もう熱下がる気しないよ……。 「眠らなくてつらくない?」 また、エイトの顔が近くに来て、 咄嗟に布団を顔の半ばまで被った。 「う、うん。じゃあ1回寝るね。」 「うん、おやすみ。」 「おやすみ……。」 たまには、風邪も悪くないかな、なんて。 END 相互記念に凛さまに捧げました。 [←] | [→] 目次 TOP |