ルーラでパルミドへ。



「よしっ……」

町に入るなりエイトが呟いた。

「これから何するんだっけ?」
「兄貴!情報屋でがすよ!」
「あっ、そっか!」

前々から思ってたけど、エイトは少し天然なのか……。
おもしろい。

「帰ってきてるかしら?」

もし帰ってきてなかったらドルマゲスを追う手がかり探しがまたゼロからだ。
そんな不安を抱きながら情報屋の部屋へ向かう。


「ここだな」

ヤンガスが扉を開けて中へと入ると、そこには情報屋と思われる一人の男性がいた。
この人が情報屋さん?

「お久しぶりでがす、ダンナ。やっと帰ってきたんでがすね」
「おや?ヤンガスくんじゃないですか」

ヤンガスくんって……。いかにも情報屋っぽい口調だ。
挨拶もそこそこにヤンガスは続けて本題を切り出す。

「アッシ、ドルマゲスっていう奴を追ってるんでげすけど……」
「ドルマゲス……」
「知ってますか?」

ドルマゲスの名を聞いて険しい顔をした情報屋さんにエイトが尋ねた。

「ええ。道化師姿の男の話なら聞いてますよ。なんでもマイエラ修道院の院長を殺害した犯人だとか」

「まさにそいつでがす!」

「私が得た情報では、奴は海の上を歩いて渡り西の大陸の方へ向かったそうですよ」


西の大陸……
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