行為の後の冠葉の寝顔はひどく安らかだ


(まるで、子ども…)


汗で張り付いた赤茶色の髪をそっとかきあげる


嵐のように抱いた後、その反動のように綿でくるむように優しく触れる

その意味を、晶馬はまだ量りかねている




(…ふふ)






時間の止まったこの家で





晶馬はじっと、一人とらわれたまま夜が明けるのを待っている






【Cage】(欲情、その後)

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