思えばいつも与えられるばかりだった。
当たり前のように享受することを求められていた。

自分もそれが一番なのだと、そう信じていた。

けれど、けれど…


もう何度死んだろう
もう何度生きたろう

そのために彼が費やしたすべてを、私は彼に帰せない

後に一体何が残るというのだろう
私の骨は彼を癒してくれるだろうか

彼の寂しさを埋めてくれるだろうか


でもたとえ全てを明け渡したとしても、



私の心は

もう






【地獄の業火に焼かれても、】
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