01.刻を操る神
「あなたにもし、『トレイジュ』ができたなら、決してそれをはなさないで。
しっかり握って、落としたり、無くしたりしては駄目よ。」
母さんは、いつもそう言った。
赤い、赤い目で俺を見ながら。
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