【カンダタ=臨也の場合】
ある日のことでございます。御釈迦様は蓮池の淵を独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
(中略)
すると地獄の底に臨也という男が一人、他の罪人と一緒に蠢いている姿が御目に止まりました。この臨也という男は、人の心を弄んだり、違法賭博で金を巻き上げたり、人を使って他人を騙したり、いろいろ悪事を働いた情報屋でございます。
(中略)
御釈迦様は地獄の様子を御覧になりながら、又ぶらぶら御歩きになりはじめました。
極楽の蓮池の蓮は、少しもそんなことに頓着いたしません。その玉のような白い花は御釈迦様の御足のまわりにゆらゆらうてなを動かして、その真ん中にある金色の蘂からは何とも言えない好い匂いが絶え間なくあふれております。極楽ももう昼近くなったのでございましょう。
臨「…………ぇえ゙!?終わり!?」
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君には救う余地がない
臨「で、ですよねーp」