完璧な人に見えて、実はそうではない涼介が書きたい。と思って始めた連載でした。

これでもか！とくどいぐらい本編で出てきましたが、「愛」が本連載のキーワードでした。連載タイトルのLovesickersは辞書には載っていないのですが、愛に狂った二人という意味です。一部から二部にかけて、涼介とヒロインが「愛とは何か」について考えながら、完璧人間高橋涼介が少しずつ普通の２４歳男性に、二人が少しずつ普通のカップルっぽくなっていくお話でした。高橋涼介という時点で普通ではないんですけどね。やりたい放題でトチ狂った涼介さんを書くのはすごく楽しかったです。
今回のヒロインは設定過多でオリキャラ臭が強く出てしまいましたが、一部では「わかりません」が口癖だったヒロインが、最後には涼介に口答えするまで強くなっておりますので、彼女の成長も楽しんでいただけたら幸いです。

すごく余談ですが、書き始めた当初は二人は一旦別れておわり、エピローグで再会した二人はゼロからスタートする〜っていう展開を考えてました。幸せエンドに方向転換して、オチがちょっと平凡になってしまいました。方向転換したからにはラブラブ裏ネタがどうしても書きたかったこともあり…無駄話もご愛嬌ということで。

少し長くなってしまいましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。最後まで楽しく書き続けることができました。皆様のおかげです。本当にありがとうございました。


2019年5月 奈々子



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