ゲイビ上等! 8

いろいろ考えているうちに、考えが纏まらなくなった。
ってか俺、いつの間にか凌先輩との行為に夢中になってるし。

そう言えば、俺、まだ自分の部屋を教えて貰ってないや。
着替えや必要なものを詰め込んだバッグはまだ足元にある。

「せ、先輩っ、ちょっと待って……」
「待てない」

ああ、もうっ。
なんでそんなにカッコイイんっすか。
ビデオの中とシンクロする先輩は、かっこよすぎて頭がクラクラする。

「…ねえ、コタ」
「は、はい?」
「俺のこと好き?」
「!!!」

や、やばい。
先輩、妙なフェロモンが出てるみたいで滅茶苦茶、色っぽいんですけども!

「ねえ、好き?」
「え、ええっ!?」

な、なんだこれ。
なんか対応に困ってしまう。
そしたら先輩が耳元で、小さく『恋人ごっこだよ』と呟いた。

「す、好き…っ」
「そう、嬉しいな。じゃあ、凌先輩大好きって言ってみて?」
「りょっ、凌先輩大好き…っっ!」
「あー、もう。…くそ可愛いな。虎太郎、俺も大好きだよ」
「…ふぁぁんっ」

ごっこだとわかってるのに、腰が砕けてしまう。
先輩はきっと、こんな時はこうすればいいよと教えてくれてるだけなのに、思わず夢中になってしまう。

ああ、やっぱ好きだ。

気持ちいいエッチは。
滅多に気持ちいいのにはお目に掛かれないけど、気持ちいいものはいい。

そういや先輩は俺が出演するのはヤンキー企画だと言ってたけど、だとしたら、無理矢理やっちゃう系のが多くなるんだろうか。
だとしたら、レイプまがいのセックスになるのかな?
てか、童貞の俺にそんな演技、つか鬼畜なセックスが出来るんだろうか。

それから、先輩は俺が主役の企画だって言ってたけど、女優さんがメインのAVじゃなくて、Vシネマのような感じになるのかな。
そんなどうでもいいことを考えていたその時、

「あうぅんっっ!」

先輩の舌が俺のアナルを舐め上げた。

「コタ、なに考えてるの?」
「あっ、そ、そこっっ」

アナルを舐め回され、指でぐりぐり腸壁を弄られながらそう聞かれたけど、返事は言葉にならなかった。
さっきまでの俺はソファーに押し倒されていたはずなのに、いつの間にかソファーに腹這いに寝かされて、先輩は俺のアナルを楽しそうに弄っている。

いつの間にか全裸にされてるし、乳首もぐにゅぐにゅ揉まれてるし。

そっか。ヤンキー企画はアナルレイプ系の企画ものになるのかとそんなことを思いながら、俺は凌先輩との室内エッチに溺れていった。


Bkm
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