サヨナラの意味は
「はじめ!」
甲高くなく低くなく耳に残る声で俺の名を呼んでた
「私一のお陰で豆腐すきになった」
豆腐嫌いだった名前が食べれるようになったときそう言った
「一がいるだけで、ぽかぽかする」
名前の口癖
「え…?鬼がきたの?」
名前はこの日任務で屯所を離れてた、後々俺の口から伝えた
「え…千鶴と私が狙いなの?」
風間の狙いを伝えたら目を丸くして、青ざめていたな
「千鶴は、土方さんの事好きみたい」
少し寂しそうに、だが嬉しそうだった
「千鶴には幸せでいてほしいな」
名前はいつも周りばっかりだった、俺は名前に幸せになってほしく方法を探しはじめた
「もうすぐサヨナラかな、私は一がすきだよ、これから先も」
ふわりと笑って名前は言った、2月の終わり。
“サヨナラ”の意味がわからなかった、春の訪れを感じ冬への別れだと俺は認識していた
…が、その次の日ソラは姿を消した。…脱走にしては可笑しく、名前は脱走するような奴では無いことを全員理解していた。
サヨナラの意味は
名前を探しはじめ数日後、屯所に一通の文が寄せられた
新撰組の皆さんへ
お久しぶりです、名前です、いきなり姿を消し申し訳ありませんでした。
今私は風間様の所に居ます、私は鬼なのです、千鶴と私2人の女鬼が屯所にいては迷惑しかかけれません、風間様の狙いは女鬼です、私が風間様のもとに身を置けば新撰組に迷惑がかかることもないでしょう。勝手な判断申し訳ありません、いつかまた出逢えたら…
いえ、なんでもありません。お身体にお気をつけて。
それと一に最後に言った言葉は嘘じゃないよ