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「着替えってこれ、ワイシャツじゃんか」
「他に君に合いそうなのが見つからなかったんだよ」
「嘘臭い」
 
入る時とは逆の要領で脱衣所に戻り、臨也が用意した着替えを見て絶句。男のワイシャツ着るとか、どこのAVネタだよ。これが俗に言う彼シャツって奴か。やる事がべた過ぎる。
 
「やっぱり着て来た服に着替える」
「さっき洗濯機に入れて回しちゃったよ」
「はぁ!?ちょ、最悪…!ちゃんと洗濯ネットとか使った!?」
「その辺は大丈夫」
「あ、そ…どうしてもこれ着ろって事ですか」
「ちゃんと下も用意してあげたのに、何の不満があるのか解らないよ。俺に下心があるとでも思ってるの?」
「うん」
「心外だなぁ。そんな事で欲情したりしないって」
「欲情とか言うな生々しい」
「あ、でもさっき君が大人しくシャワーを浴びたり身体を洗ってた音を聞いてた時はちょっとむらっとしたかも」
「ちょ、ホント止めてくんない?鳥肌立ったんだけど。臨也マジキモイ」
「この後君も俺が風呂に入ってる音を黙って聞いてる事になる訳だけど、その時絶対に中で今何が行われているかを想像しないって言い切れる?いや、例え口では否定出来ても、この話しを聞いた以上君は必ず無意識の内に連想してしまうはずだよ、俺の入浴シーンをね。その時は君も人の事をどうこう言えない、立派な変態になるって訳だ」
「は?今何か言った?ドライヤーで何も聞こえなかったんだけど」
「君、俺が話してる途中でスイッチ入れてたよね」
「長くなりそうだったから」
「…もう開けるよ」
「え、まぁ着替え終わったから別に良いけど、何?」
「長くかかりそうだから先に入ろうかと思って」
「は?ちょっと、待!脱ぐな馬鹿!」
「別に俺は君に見られても何とも思わないよ。それとも何?君は俺の裸を見たら何か問題でもあるの?」
「…っ!は、吐き気を催しそうになるから、見たくないだけですけど!」
「そう、なら向こうを向いてれば良いよ」
「言われなくともそうします!」
「顔赤いけど大丈夫?」
「臨也マジ死ねば良いのに」
「当分その予定はないかな」
 
意外に引き締った身体してた…とか思って無いから!ホントに!
 
next!!
 
 
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