優一さん歩けて二十歳という設定
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「きょうすけ〜〜〜★」
優一は変なテンションで家に戻ってきた。
「酒臭いよ兄さん」
「今日はワインだよ?」
甘えるようにぎゅっと京介の体に抱きつく。
兄弟であり、恋人である2人であるが、スキンシップはそれ程激しい方ではなかった。
だが、甘えるように抱きついてくる優一に京介は顔を真っ赤にする。
その真っ赤になった京介の耳を優一は何の躊躇いもなく口に含んでぴちゃぴちゃと鳴らした。
「兄さ……やんっ//」
「京介…」
京介は拒むことはせず、優一の服を掴んで一生懸命喘いだ。
「すっごい可愛い…」
「んんっ……////」
ベッドに向き合う形で座って、2人は深い深いキスをした。
「にいしゃん………///」
「ん〜〜?」
優一は知らん顔をしているが、右手は京介の服の中に入れられていて、撫で回されている。
「兄さんじゃなく優一って呼んでよ、京介」
「ゆ、いちさ……くしゅぐったい、…ゆーちさぁ!!んああっ…/////」
「っ…」
「あ、」
その瞬間優一は眠りから覚めた。
「昨日飲んでから寝ちゃったんだよ?」
「え、あぁ…うん」
声がする方を向けば京介がにっこりと笑ってこっちを見ていた。
あの京介に『優一』と呼ばれたのが夢だった事に優一は落胆した。
「でさ“優一さん”?」
「え?」
「昨日、寝ちゃったから俺ヤバいんだ」
寝起きの優一の頭では京介の言っている意味が分かっていなかった。
「1人で抜くの嫌だからお願いだよ、ね?」
意味を理解した優一の答えは決まっていた。