憎悪
*無理矢理 *R18 *不快

無理矢理引き裂いた傷口からは鮮血が流れ出る。手足は日に焼けて健康的であるが、普段衣服に隠された肌は白くその対比が眩しい。グッとねじ込んだものを押し進めれば悲鳴が上がる。無様なものだと思う。頭を押さえつけられて、手を後ろ手に縛られて。仲間だと思っていた男に後ろから無理矢理に犯されて。俺がお前に抱く感情はこんなにも醜く、弾けた。

「あっああ……ああ……」

最後まで注ぎ込んで引き抜くと拒絶したように白い液体が漏れ出す。既に何度もこうやって犯している。彼の性器は初めのうちは反応していたものの、もう既に萎びて久しい。仲間だと思って、俺を信頼するその姿は傍から見ていて滑稽だった。その笑顔も、声も、仕草もその全てが発する、彼の暗がりを隠しているようでうまく隠れてはいない。隠し事があることを示唆する態度を取りながらも、誤魔化してゆらゆらと逃げるように振る舞う彼に、だんだんと積もる気持ちは深く、醜く、おぞましくなっていく。その感情が爆発したとき、彼の全てを暴きたくて、俺はそいつを引き裂いた。
ぐったりとした身体を思いっきりひっくり返す。彼はまだ意識はあるようで両腕で顔を隠した。脚を広げて、男を受け入れて、何とも間抜けな格好だと鼻で笑う。

「……腕を退かせ」

弱々しく首を振る彼がもともと素直に従うとは思ってなどいない。白い液体が溢れる穴に硬直したソレを入れれば彼の身体がビクリと反応して、更に首は振られた。

「腕を退かせ、顔を見せろ、ティーダ」

無理矢理に彼の腕を掴む。抵抗する彼に腰を進めれば声が漏れて彼の涙で濡れた双眸が目に入った。

「い、やっ……やめ……ああっ」

両腕を無理矢理頭の上でまとめて押さえつける。彼のこんな顔は見たことがない。優越感と憎しみとで既に大きくなってきたそれは更に大きさを増す。ギチギチにくわえ込んでいるそこは彼の意志をは裏腹に絡みついて離れようとはしない。絶望的な表情を見せる彼に俺は興奮して中に注ぎ込む。

「あっ……ああ……」

抵抗する元気すら無くなった彼はただぴくぴくと痙攣して注ぎ込まれたものを受け止めている。ああ、間抜けだな。それでもまだ彼の弱さを、隠されたその影を無理矢理引きずり下ろした様には思えない。引っ張って彼の身体を抱き起こす。自らの体重でさらに深く貫かれた彼の喉からは悲鳴が上がる。そのまま揺さぶると前のめりに倒れてきた。

「す、こ……ああっ……」

そのまま激しく上下に揺さぶる。背中に回された手が爪を立てる。

「いや……あっ……スコ、ル、あっああ」

何度目か分からない射精。ゆらゆらと揺れる彼の目にはもう既に何も映ってはいない。ただそこにあるのは絶望と空虚だけだった。こんなもの、セックスでも何でもない。ただのオナニーだと、結局彼の隠された真実を見つけられないまま、彼の中に最後まで欲望を注ぎ込むのだった。


2018.3.4

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