ハッピーエンドの空で

「この旅もようやく終わりだな」
「なんだか、すっごい長く感じたよ」
「そうだね、いろいろなことがあったけれど・・・こうして、無事に生きている。」
「ほんと、色々とびっくりしたんだからね!」
「花京院は特に重い怪我をしていたからなあ。」

「なんかさ、今思うと楽しい旅だったなあって思うんだよね!」
「そうそう、思えば水がいきなり襲い掛るなんて、普通考えたら大道芸みたいなもんだぜ!」
「あはは、ポルナレフ。なかなかいうねー。かなり焦ってたくせに!」

「ふふ・・・なあみんな、国へ帰ったら、まず何をしたいんだい?」
「そうだなあ、今までやってなかったし、勉強しようかな・・・承太郎は?」
「勉強だろうな。俺には夢が出来たんだよ。」
「承太郎の夢かい?気になるなあ」
「どんな夢だ?教えてくれよ!」
「私も知りたーい!」
「・・・海洋学者だよ。海のことを知りたい。」
「へえ、意外だなあ。でも、わかるかも。この旅でもいっぱい海、見たもんね!」
「海か・・・僕も、わかる気がするよ。それに、実に承太郎らしいじゃあないか。」
「そうか?」

「あ、ポルナレフはなにするの?」
「俺はまず、墓参りに行くよ。そんで、報告するんだ。仇は討ったってな。」
「そうだよね、ポルナレフはそのために旅についてきたんだっけ」
「ああ、いきなり飛び出してった時は本当、驚いたよ」
「自分勝手な奴だったな、てめーは」
「言い過ぎじゃあない?」
「ひどいぜ承太郎!あれでもなあ、冷静だったつもりなんだぜ?」
「どの口が言ってるんだかな」
「ふふ、ほんとだよ!私まで怪我しちゃってさあ・・・」
「おいおい、でもちゃんと果たせたんだから、文句はないだろ?なあ!」
「結果的にはDIOの刺客を倒したことにもなりましたしね。」
「それはそうだけどさー!むー、納得いかないなあ、そう思わない?」

「まあ、落ち着けよ。それで、言いだしっぺのお前はどうなんだ?」
「そうそう、言い逃れはできないよー!」
「僕は、そうだなあ。普通に暮らしたいよ。」
「えー。なんか曖昧だなあ」
「ん?つまり、どういうことだ?」
「はは、深い意味はないよ。友達を作りたいんだ・・・」
「私たちがいるじゃない!」
「もう、スタンドには頼ってられないからね。」
「そっかあ・・・あ、そろそろ空港に着くね。みんな、本当に今まで、ありがとうね!」

「・・・もう空港か。アイツもいたら、良かったのにな」
「え、誰のこと?アヴドゥルも、イギーも、みんないるじゃない!」
「・・・仕方ないんだよ、取り返しはもう、つかないんだ。」
「犠牲が一人で済んだ・・・それだけでいいじゃないか。もう掘り返さないでくれ・・・」
「ねえったら、私は、ここに、いるんだ、って。ば。」

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「この旅もようやく終わりだな」
「そうだね、いろいろなことがあったけれど・・・こうして、無事に生きている」
「花京院は特に重い怪我をしていたからなあ」
「そうそう、思えば水がいきなり襲い掛るなんて、普通考えたら大道芸みたいなもんだぜ!」

「ふふ・・・なあみんな、国へ帰ったら、まず何をしたいんだい?」
「勉強だろうな。俺には夢が出来たんだよ。」
「承太郎の夢かい?気になるなあ」
「どんな夢だ?教えてくれよ!」
「・・・海洋学者だよ。海のことを知りたい。」
「海か・・・僕も、わかる気がするよ。それに、実に承太郎らしいじゃあないか。」
「そうか?」

「・・・俺はまず、墓参りに行くよ。そんで、報告するんだ。仇は討ったってな。」
「ああ、いきなり飛び出してった時は本当、驚いたよ」
「自分勝手な奴だったな、てめーは」
「ひどいぜ承太郎!あれでもなあ、冷静だったつもりなんだぜ?」
「どの口が言ってるんだかな」
「おいおい、でもちゃんと果たせたんだから、文句はないだろ?なあ!」
「結果的にはDIOの刺客を倒したことにもなりましたしね。」

「まあ、落ち着けよ。それで、言いだしっぺのお前はどうなんだ?」
「僕は、そうだなあ。普通に暮らしたいよ。」
「ん?つまり、どういうことだ?」
「はは、深い意味はないよ。友達を作りたいんだ・・・もう、スタンドには頼ってられないからね。」

「・・・もう空港か。アイツもいたら、良かったのにな」
「・・・仕方ないんだよ、取り返しはもう、つかないんだ。」
「犠牲が一人で済んだ・・・それだけでいいじゃないか。もう掘り返さないでくれ・・・」

君は、君自身を乗り越えたけれど。
曖昧な存在。思い込み。それはもう、暗示じゃあないんだよ。

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