設定&人物紹介


世界の根源に辿り着く寸前まで近付いた芸術家達の
『追求を続けたい』と言う意思と、
神と呼ばれる存在の
『人が死してまで停滞を求めた時代など神としての汚点である』と言う後悔の2つが
彼らの利害として一致した事により、

時代の修正、闘争の断絶、死者を出さない革命。

神より数多の依頼・・・

その見返りとして探求の為の第二の生を与えられ、
過去の停滞の極致とも言える18世紀、ウイーン体制時代のヨーロッパを亡霊達が歴史の裏側から導くダークファンタジー。

※cvはあくまでイメージです。ご本人様方とこの小説は直接関係ありませんのでご了承ください。

ジェルミナール
(cv.関 俊彦)
21世紀に中毒的な性質の小説を世に送り出し、
賛否ありつつも名の知れた文豪。

皮肉と書物と女性を愛し、
生前は『自ら才能も時間も努力も無い、
私に在るのは趣味だけ。』
などと嘯くような筋金入りの奇人。

しばしば、口頭の文法がおかしいので、意思の疎通が難しい部分もあるが、どう言う訳か亡霊同士ではスムーズな会話が繰り広げられて居る。

探求の根源である、『抗う』と言う性質により、
言葉により因果律(二人以上の人物に関係しないモノに限る)
を捻じ曲げる効果。
(例、撃たれたと言う事象では無く撃ったと言う事象を捻じ曲げられる事しかできず、それも撃たれる前でないと効果を発揮しない、
一見不便に見えるが
一対一では、無敵に等しく。
通常不可能なレベルでのトリッキーな作戦ですら無理なく実行する為には必要不可欠な能力。)

生前からの弱視のため、不測の自体の場合、火器の類は一切使用せず、(照準が合わせられ無い。)

自らの『肉体』の中にあった全ての血液を因果律の操作により集合、拡散が自在な自律兵器としており、 必要とあらば、彼の祖国伝来の剣の柄を基点に攻防バランスの良い立ち回りを展開する事が可能。

フロレアール
(cv.ゆかな)
16世紀初頭に祖国の内政に嫌気が差し、
求道の為に世界中を旅し、
芸術関連以外にも多大な功績を世に示したロマン派作家の司教。

美しい笑みを浮かべる若き貴婦人であり、
街での買い物に『命』を賭けるのが『生き甲斐』と言う趣味が示すとおり、
自らを亡霊では無く人間と位置付けた彼女の思考を如実に表している。

生前はフランスの出身であり、
終盤はルイ・ナポレオン三世から敬意を表され、彼の直属部隊を預けられ、ジェルミナールから『将軍』などと呼ばれ、
『そんな柄では無い』
と言いつつも、市街地戦ではプリュヴィウォーズも驚く程の用兵術の才を発揮している。

何にでもすぐに大喜びする面白い癖があり、
他人の冗談や皮肉のあり得ない部分にスポットを当て、性善説に当てはめ、1人で猛然と相手を褒めちぎる文言を並べ立てる姿は『アンチ心の穢れ兵器』(命名テルミドール)
と恐れられる程。

『憂い』が根源となっており、
保有する効果は、幻燈の花を一面に展開すると、特定の事象を予知が可能となる。
(出現した花によって効果が変わるが同じ花でも場合によって複数の効果がある。)
しかし、彼女は特に死の生まれる土壌を詳らかにする紫陽花を多用しており、本当に緊急のタイミング(要は無いに等しいタイミング)
でしかその他の花は使用しないので本当はこの力以外の効果の詳細を把握していないのでは無いかと言う噂もある。

有事の際には、基本待機だが、
決して、何も出来ない訳では無く。
案外としたたかに近くにいた敵をブーツで殴打するなど形にとらわれない格闘センスを持ち、
運動能力においては他の追随を許さない程だが『おしとやかではない』と言う理由で本人曰く二割でセーブしているらしい。

ヴァンデミエール
(cv.沢城 みゆき)
フロレアールと同じ時代に生きた歴史画家。
何者にも複製出来ない『センス』を保持しており、
独創性を武器に迫害の時代を生き抜いた上記の彼女とは正反対の過激な人物。

豪快で人徳に長け、この亡霊のみで組織された集団の資金調達、遠征調査、遊撃などを一手に引き受けている。
その為、自らの艦隊を組織しており。
スペイン防衛戦や、ポーランド戦線などではペリゴールの大艦隊相手に一歩も引かない武勇を見せた。

この時代の芸術家として特徴的な区別しない、と言う思考をいい意味で持ち合わせており、
彼女の部隊は、参謀格のヴァントーズ以外は現地調達の生者達である。

ただでさえ、壮大な目的の割には小さ過ぎる組織を回して行く為には必然的に彼女への負担は多大なモノである。

特に、澄ました顔で移動手段替わりに艦へ乗り込んで来て、
大量の仕事を持ってくるジェルミナールの事がストレスの大部分となっており、
ジェルミナール自身もそれを理解している為、彼も頭が上がら無い。

根源は『認識』であり。
相手との距離感を自在に操る事が可能、
ただし、即効性に関しては相手の質量に比例してしまう。
しかし彼女曰く、『人間一人くらいが丁度良いが、やろうと思えば動くモノなら何でも』との事なので、この縛りは余り関係ないのかも知れない。

この効果により、基本接近戦をする必要は無くなっており、
事、艦隊戦に於いても、自身とヴァントーズの効果を複合する事で正面切っての砲撃では無類の強さを誇る。

プリュヴィウォーズ
(cv.緑川 光)
西暦が適応されない時代から転生した造形美術の権威。
その合理的な作風は、作品の構造が軍事転用される程で、
彼自身も往年は兵器から工業製品までありとあらゆる物を研究対象としており。
所謂、科学者を芸術家と表現する定義の人物である。

何に対しても一定の調査を経てから行動し、
完璧に近い良識を持ち合わせているが。
ある意味『針の振り切れてる』
他のメンバーのフォローに悪戦苦闘しており、
理知的ながらも人のいい彼の性格が滲み出ている。

戦闘時、平時に関わらず、敵味方何方にも、
『理解の先に在る物は理解しようとしたその先にしか存在しない』と言う説教、ないしは議論を誰に対してもぶつけるという
偏執的か癖があり、
かれと出会った者は皆、この洗礼を受ける。

これを打破したのは議論に議論をぶつけるヴァントーズただ一人である。

根源は当然『理解』
構造を理解した物を、完膚無きまでに解体する効果を持つ、
構造の複雑さによっては分子単位までの解体も可能、
しかし、人間が手を触れていない物に限られる。

ジェルミナールは
『人間関係や人の性質を理解出来れば、それすら解体出来るのでは?』
と言及しているが、同時に。
『あの堅物は後50回は死なないとその境地には至れない』
とも言及している。


テルミドール
(cv.石田 彰)
ジェルミナールと同じ21世紀の詩人であり哲学者。

人々の人生のすぐそばにある恐怖、罪、悪性を信じられないような手法で表現力する鬼才。

その作風故に処刑された為、彼のみが他のメンバーとは若干若い姿で現界している。

本人自体、見た目自体が芸術のような奇抜な姿をしているものの、
内面は誰よりも人間らしく、些細な事に嗤う性格。
しかし、常に観察眼で物事を観ており、彼の分析により行動中の危険が明らかになることも多々ある。

基本、活動時はプリュヴィウォーズと行動を共にしている、
これには、荒事の際にプリュヴィウォーズの能力を最大限に引き出す事が目的だが、
感受性豊かなテルミドールと引き合わせる事により、彼の情操面を成長させる目的があり、
テルミドール自身もそれを全て理解した上で常に彼を刺激し続けている。

意外にもテンションの高い女性
(特にフロレアール)
との接触を苦手としており、
そのような状況になると見た事もないような何とも言えない表情を見せ、全力で逃げる彼の珍しい姿を見る事が出来る。

根源は『贖罪』
二色以上の色彩を相手に当時に見せる、もしくは相手がテルミドールの目を見る事で、
様々なパターンの幻覚を見せる事が可能となる。
殆どの幻覚が彼の作風と酷似している為に対象者は社会復帰不可な精神的ダメージを負う場合も多いが、『殺さない』と言う定義に於いてはこれ以上ない適性を持っている。

ヴァントーズ
(cv.坂本 真綾)
19世紀後半に名を馳せた知られざる文豪。
人生の大半を人里離れたロッジで骨董と書物に囲まれて過ごし、
何人にも姿を見せる事が無かったがその隠し切れない才能は連綿と語り継がれ、
史実に語り継がれる程。

人間不信を絵に描いたような様子だが、
不思議と堂々としており、
何者にも縛られない行動原理はまるで猫の如くと評される。

現界後も生前と変わらず余り人前に姿を表さず姿を見た事があるのは行動を共にしているヴァンデミエールと無闇に人に近寄りたがるジェルミナールくらいである。

常々、『生きる気なんて更々無いのに、亡霊だなんてどうすればいいのだ。』
と仕事もそっちのけで悩んでいる姿がよく見られる。

根源は『考察』
議題を問われた対象はそれに彼女が無条件でなっとくする答えを出さない限り、一切の戦闘行為が不可能となる。
どの様な議題でも発動可能だが
『愛とは何だ?』
と言う問いを用いる事を好んでいる。
これと言って弱点の無い能力だが、彼女自体の戦闘能力が皆無の為、一対一、もしくは戦闘向きの者と行動している事が前提の効果。

フリュクティドール
(cv.小野 大輔)
出自不明の画家、
主に人物画を得意とし、その作風には鬼気迫る雰囲気がある。

組織には一切属さず、フリーランスの逃がし屋として活動しており、報酬次第で何処へでも転ぶ。

職種の割には人当たりは良く、
適度に気遣いなどもするような性格だが、
無能な者には冷たく当たり、
クライアントでさえも美学に反すれば裏切る事もある。
(逃がすと言う依頼は完遂するが、その後、故意に敵側に売る)

亡霊では在るものの、何度と無く『死亡』したという情報が流れているにも関わらず、
生きている事から生者で言う『不死』なのでは無いかと言う噂もある。

根源は『認識』
自らの周囲に大量の人を集める
効果を持ち、暗殺などに対して高い対応力を持つ。
対象を数人に限定すれば、意識を操る事も可能で即席の護衛を作り出すなど応用力の高い能力である。



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