幻燈繚乱〜雪の道化[side.J]


灯されし、我が身の幻燈に、
照らされて消えゆく散りし白雪、
どれだけ守ると誓おうとも、
幻燈の熱で溶けゆく刹那、

無情な哀しみを幾度も繰り返す、
それはまさに陽を浴びて融ける雪の如く、

何故私の心は君の性質と相反してしまうのだろうか、
淡い光と泡のような雪、
乱反射する斜陽が眩く、
月影には輝き、秀麗な光を闇に差し込ませる、

なのに何故、私達は触れ合えないのだろう?
如何に思いを巡らせようと、
浮世に残るはどちらか一つ・・・。


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