粉砕治世


妾は砕く、理由すらなく、
夢も治世も、時には人間すらも、
止まる世界などあり得ない、
凍り付くなど虫唾が走る、
視認する事も敵わぬ程の速さで、
世界を流動させるのが妾の治世・・・

女皇は語る、同じ死でも鮮烈でなくてはならない、
脳髄を砕き、臓腑を吹き飛ばすような死でなければ、極刑では無いと・・・

妾は砕く、何の為に?
分からずとも砕く、其れほどに諦観に溢れた世界は狂っているのだから、
少なくとも、妾には・・・

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