「触覚」






触れたら崩れてしまうから
触れなきゃ壊れてしまうから

ありったけの気持ち
飲み込んできた

でもそろそろ
触れてもいいですか?








365日書き綴ったこの想い
君が触れて
やっと意味をなすよ


温もりも優しさも幸せも
君に触れて
僕のものになるよ



なら君の心は
何に触れたとき
その幸せ感じるの?





わからないことはゴミのよう
捨てても捨てても
まだ捨て切れない

知らないことは星のよう
夜になら見えて
朝に見えない

君のすべてに触れたくて
近づいては遠くなる
まるで僕らのこの距離だ




伝えたいことは山ほどあるよ

伝えなきゃいけないことも
星の数ほどあるんだよ


だから

もぅ少し僕に時間をおくれ







触れたら消えてしまうのなら
触れなきゃ
無くなってしまうのなら

嬉しいことも
悲しいことも
僕が全部受け止めるから

そろそろ強がり言わないで
本当の心に触れさせて



時間が足りないというのなら
僕のすべてをかけてもいいから
時間を止めて
息を止めて

この僕ら
隔てる距離を道連れに

君のこと愛させておくれ



written by りな氏

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