「あら?ユーリスじゃない!」



『やあルッス姐さん…久しぶり』



「ほんっと久しぶりね〜!?寂しかったのよっ!」



『ははは…んじゃ、ボスに半殺しにされてきますわ』










ここはヴァリアーの本部
ヴァリアーから逃げたのは9年10ヶ月前


丁度沢田綱吉達とボスが戦ってたあたりでボスが居ない間に脱走した



そのあとは色んな国に移動し逃げていたが久しぶりにイタリアに帰ってきたがたまたま泊まったホテルがスクアーロとかぶり今に至る





『うぅ…』





今ユーリスが居るのはボスの部屋の前


彼女の周りにはとてつもなくどんよりしたオーラがよどんでおり近くに寄ったら不幸になりそうだった





『……よし…ここは腹をくくって…!』




やっと覚悟を決め少し大きめな声で





『ボスー!ユーリスです』





そう叫んだあとすぐに銃声





バアン!





「入れ」



『う…はい……』





言われるがまま入ると前髪が伸び傷が増えたXANXUSが居た



彼のオーラは殺気に近く、思わず息をのむ





「今までどこに行っていた」



『…争奪戦から2年間はフランスにそのあと4年はアメリカ。あとは日本のある人物の所に』



「これからはヴァリアーに居るんだな?」



『…はい……』






そう言うとXANXUSは殺気をなくし目で「もう下がれ」と合図する


それを見たユーリスは『ありがとう』と言って部屋を出ていく






『ふう…』





緊張が解けて少し疲れたユーリスはため息をつき床にしゃがむ





「どうしたんですかー?」



『ん?』





声をかけられ顔をあげるとカエルのかぶり物をかぶった黄緑色の髪の少年が自分の顔を覗き込んでいた



「具合悪いんですかー?」



『いや…大丈夫。ちょっと疲れただけ』



「そうですかー…って誰ですかー?」



『えっとー、10年前くらいにヴァリアーから失踪したバカだよ』



「…?」



『ま、とりあえず仲良くしてね』



「はいー」



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