「あの…」





バイクの練習が終わり、明日からは匣での特訓になる

匣を二つ持っていてどっちの匣で練習しようかな…と考えていたら京子とハルに話しかけられる





『ん?あぁ、笹川京子と三浦ハルか…何?』





ユーリスの部屋は個室で二人と会うのはご飯の時と風呂が重なった時位だ(今はユーリスが食堂に居る)





「あの、ユーリスさんは女性なのになんでそんなに刺青をしてるんですか?」



『刺青?』



「はい。今日ハル達とお風呂が被った時に見たんですが…背中に大きな刺青と左頬に二つの刺青とあと、左腕に刺青入れてるので」



『あ、そういう事。刺青なら毒蝎も入れてるじゃん』



「ビアンキさんはオシャレに気を使ってるのでオシャレの内だろうなーと思うんですけど…」



「ユーリスさんってあまりオシャレとか、気にしない様な気がして…」





ユーリスは主に隊服を着ているので(といってもかなり改良してる)あまり服を変えないし、言われた通りあまりオシャレに興味がない





『…懐かし……』



「はひ?何がですか?」



『ん?いや、死んだチビな友達に"君は一応女なんだからオシャレとか気にしたら?"って言われた事があってね…左頬の刺青はそん時入れた』



「え!?お友達、亡くなられたんですか!?」



『ん、まぁね』





左頬の刺青は二つとも稲妻マークで例の変態雷オヤジみたいと言われたが、皆に似合ってるとも言われたので良い思い出ではある





「あの、変な事聞いてしまってすみません」



『いや?良いよ、そのチビ嫌いだったし』



「え?」



『ムカつく奴だったからねー…あ、左腕のはある人が無理矢理入れて背中のは…伝統…かな?あたしの一族の』



「へぇ…」





そろそろ部屋に戻ろうと椅子から立ち上がると同時に

ドンっ

と大きい音がする


そして直ぐに大空の炎を感じる





『デーチモの奴…匣を開匣したな…そして失敗したっぽいな』



「なんだろう、今の音」



『あたしが見てきてあげるからあんたらはここに居てな』



「は、はい」





ユーリスはドアを開け、音がした方へ走る









ユーリスが音のした方へ行き、ツナ達を見つけると…





『は、跳ね馬ァ!?』



「ん?お、ユーリスじゃねーか」



『5年振りくらい?』



「んー、そうなるな」



『…フケたね』



「なんだと!?」



「でぃ、ディーノさんはユーリスさんと知り合いなんですか?」



「まぁな、コイツの逃走の手助けをした事もある」



「逃走?」



『余計な事言うな』



「はいはい、ってその服…結局捕まったのかよ」



『煩い…』



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