「お前は一体なんなんだ?」





京子とハルが作ったごはんを食べ終わるとアルコバレーノ、リボーンがユーリスに問う





『間髪入れず…だね』



「いいから答えやがれ」



『君、あたしの事信じてないね』



「たりめーだ」



『まあいいや…、でもあたしの事を本当に知ってるのはあたしのお師匠様とこの時代の骸とクロームだけだよ』



「ん?なんで骸やクロームが知ってんだ?」



『あの二人には依然匿ってもらった事があってね、そん時に仲良くなったから教えた』



「なるほどな」



『まあ、復讐者達の牢獄にいたから骸はこっちに居なかったけど』





そう言って机に置いてあったコーヒーを飲もうとカップを持つ

口元に近づけるとインスタントではあるが芳ばしい香りがし、なんとなく癒される





「で、星空ってのはなんなんだ?」





コーヒーをすする





『あたしの一族だけが使える炎の属性。ある人に作ってもらった星空ようの匣があるけどこれは大空でも開けれない…ま、こっちからも大空の7属性の匣は開けれないんだけど。んで、あたしの一族は代々トゥリニセッテを守る者として星空が一番最初に扱えた初代ファーチェからの記憶を継承する。そうして初めて星空が使えるようになる』



「先代ってのはいつの時代からなんだ?」



『さぁ…実はあたしはイレギュラーで記憶を継承しきる前に先代が亡くなったから…』





カップを机に置く

少し苦かったので角砂糖を一個入れてマドラーで混ぜる





「って事は継承できてないんじゃねーのか?」



『全部はね、このリングの力を3割だけ使えるようになったくらい』



「半分以下じゃねーか」



『うん、でもこのリングはすごくて3割でもボンゴレリングやマーレリングより1ランク下くらいの力を秘めてるし3割もあればほとんどこのリングの特性が使える』



「全部継承する事はもうできねーのか?」






再びカップを持ちコーヒーをすする
砂糖があまり解けてなかったのか砂糖の塊が口に入る





『んー、このリングがあたしを"本当"のホルダーとして認めてくれたらリングが継承してくれる』



「なるほどな」



『ちなみに言うとボンゴレT世ともうちの一族は縁があってT世の守護者…ってわけではないけど初代ファミリーに入ってたらしいし…ボンゴレとは縁がある』



「で、トゥリニセッテの一角を担うってのはどういう事だ?」



『悪いけどそれは答えられない…あたしの記憶がそこはあやふやって事もあるけど大空のアルコバレーノの許可なしでは教えれない』



「ユニのか?」



『うん、あと一人許可できる人がいるけど…その人は言えないかな』



「まあいい。お前がチョイスに参加しなければこっちも参加できねーからな、一応味方って事にしといてやる」



『ありがと。』



「もう一つ聞きてぇ事がある」



『ん?』


「てめぇはドコの所属だ?」



『え?』



「過去でも見たことないが」



『あー、あたしはボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーの雲の幹部だよ』



「ヴァリアーの?」



『うん、丁度リング争奪戦の時にヴァリアーから脱走してこの前スク先輩に見つかってまたヴァリアーに戻された』



「そーか」





リボーンは椅子から降りる

そしてユーリスの方を向くと





「お前も来い」





と言って颯爽と部屋を出ていくのでユーリスは「待ってよ!」と言いながら急いでリボーンを追いかける



×:×
()
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -