「勝利じゃないか!これならいける!!ボンゴレの戦力は想像以上だ!!主力部隊を追い込むなんて!」
「急に興奮しやがって…」
ヴァリアーが嵐の6弔花を倒し、入江達が喜んでいると…
「いいやただの小休止だよ。イタリアの主力戦も日本のメローネ基地もすんごい楽しかった」
「わあっ」
白蘭のホロが現れる
「こ…こいつが…」
「白蘭サン!!」
「ボンゴレの誇る最強部隊の本気が見れちゃったりして前哨戦としては相当有意義だったよね♪メローネ基地で僕を欺こうと必死に演技する正チャンも面白かったなぁ」
「!! じゃあ僕がだましてたのを…」
「うん、バレバレだよ確かにこの戦いを逆に利用して寝返る計画はよくできていたし正直ボンゴレと手を組むなんて思ってもみなかったけど正チャンがいつか敵になるのは想定の範囲だったからねだって昔からずーっと正チャン僕のすることなすこといっつも否定的な目で見てたもん」
「!! ………あなたは……間違ってる!」
「ほーらきたまあ好きに好きにすればいいよどちらが正しいかは今にわかるし。しっかし正チャンもつくづくもの好きだよねまだケツの青いボンゴレ十代目なんかに世界の命運をあずけちゃうなんてさぁ…本当はこのまま息つく暇なく戦力を投入してボンゴレを消すのは簡単なんだでもここまで楽しませてもらったのは確かだし、それに信頼していた副官に裏切られたとあっちゃあリーダーとしてのプライドに関わっちゃうだろ?」
白蘭は相変わらず笑みを浮かべながらしゃべる
「だからそろそろちゃんとやろうと思って、沢田綱吉君率いるボンゴレファミリーと僕のミルフィオーレファミリーとの正式な力比べをね」
『正式な…力比べ…?』
「もちろんトゥリニセッテを賭けて。時期的にもぴったりなんだ正チャンやこの古い世界とのお別れ会と…新世界を祝うセレモニーにさ♪」
「まって下さい白蘭サン!そう簡単にいくでしょうか!?」
「お、元気だな正チャン」
白蘭は入江が言い返してきたことに少し喜んだ風に見えた
「あなたはこの日本のメローネ基地に4人イタリアに1人計5人の6弔花を送り込み7つのうち5つのマーレリングを失っているもはやあなたは翼をもがれた鳥だ」
「う〜ん…ま、それが本物ならね」
「!」
入江のマーレリングは光を失い砕けていく
『きったね…』
「ニセモノ!!」
「もちろんそれもランクAのスゲー石なんだけどねトゥリニセッテはもっと特別なの悪いけど正チャンには秘密で他に組織してあるんだ。正チャンに会わすには刺激が強すぎると思ったから伏せといたんだけどもう敵同士だからいいよね、紹介するね
彼らが本物のミルフィオーレファミリー6人の守護者真6弔花♪」
「り、真6弔花!?」
「んん、彼らこそが僕が新世界を創るために選んだ真のマーレリング所持者にして僕の本当の守護者達だよ」
白蘭はユーリスが居る牢獄のあるスイッチを押すと牢屋の檻が空き、手錠、足枷などが外れる
『何…?』
「昔正チャンとやったチョイスって遊び覚えてるかい?あれを現実でやるつもりだよ♪」
『チョイス…?』
「あ、もし断るような事があったら…」
白蘭はユーリスの腕を引き小脇に抱える
「あ…!ユーリスじゃん生きてたんだ」
「だとおぉぉぉ!?」
「なんでユーリス先輩が…?」
「この子を僕のモノにしてトゥリニセッテは貰うから」
『離せ!ってかホロに映っちゃってるし…!』
ヴァリアーが驚いた声がツナ達にも届く…が
「白蘭サン、その人は…!?」
「トゥリニセッテのの一角を担うアルコバレーノと同等の存在…星空のリングを持った子だよ♪」
「星空…!?そんなの聞いたことがない!」
入江が声をあげる
「チョイスではこの子にもボンゴレチームで参加してもらう予定だから♪さて…細かいことは10日後に発表するから楽しみにしててね♪それまで一切手は出さないからのんびり休むといい」
「無茶言うなあんな怪物見せられてのんびりできるわけねーだろ?」
「お、君はアルコバレーノのリボーン!んー、もっと話したいなーでも君達はもう逃げないとね君達の居るメローネ基地はもうすぐ消えるからさ」
「!?」
「消える?」
「正しくは基地に仕込まれた超炎リング転送システムによって移動するんだけどね」
白蘭の言葉にスパナが問う
「それってリングの炎を使ったテレポーテーションシステム…?完成してたのか?」
「まだこの規模の物体じゃなきゃムリなんだけどねすさまじいエネルギーと時間がかかるから一生に一度見られるかどうかだよ…じゃあ、楽しみだね十日後♪」
ホロ用のステージにあるモニターが一つ消える
『…ボス』
「ユーリス帰ってきたら…シバく!」
『うげ…』
「う゛おおぃぃ!!ユーリス!」
『はいな、なんですかスク先輩』
「てめぇ何勝手に誘拐されてんだぁ!」
スクアーロがユーリスのホロに向かって叫ぶ
『ごめんなさいー』
「しししっ、死んでると思ってたのに」
『ベルめ…帰ったら一発殴る!』
「え、先輩帰ってこれるんですかー?」
『んー、白蘭が釈放してくれるらしい』
ユーリスの言葉に白蘭はニコっと笑って「その代わりチョイスには必ず参加してもらうけど♪」と言う
『…てな感じです』
「う゛おおぉぉいい!お前はそのまま日本に行けぇ!」
『はーい』
そう言い、ホロは消える
「じゃあ、君のために日本へ行くためにジェット機を飛ばしてあげよう」
『細工してないよね…?』
「してないよー、チョイスに出てもらうために怪我して欲しくないからね♪」
『ん、わかった』
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