後書き
「仇花に沈む私から悪魔の君へ、」を読んで頂きまして、ありがとうございます!
構想から完結まで丸2年半以上かかりましたが(かかりすぎ)、何とか完結出来て良かったです。若干、燃え尽き症候群に陥ってます…。
このお話を書き始める前に「死ネタが書きたい」と漠然と思っていました。
書くとしたら19才エレン。敵国マーレに属する夢主にしようと、頭の中で構想だけ練っていました。そんな時に、本誌でエレンの首が吹っ飛んだので気が狂いそうでした。何度も画面をスワイプし、1ヶ月も生殺し状態なのかと繰り返し呆然としました。丁度巨人展も始まっており「どんな気持ちで観に行けば良んだよ…!」と動揺したまま観に行った記憶があります。
主人公なので首が飛んでも大丈夫と思っていたものの、やっぱりあのシーンは衝撃的でしたね。アニメで観ても、衝撃だった。
あれは戦鎚の能力で作った分身だから、エレンは大丈夫!みたいな考察が流れたのも、今では懐かしい思い出です。笑
メンタルが不安定な中、モヤモヤした気持ちをどこにぶつければ良いか迷子だったのですが「もう二次創作にぶつけるしかない!」ということで、この話を書き始めました。巨人展のおかげで、創作意欲も上がりました。
あれから2年半以上経ち、原作も終わってしまっているのが恐ろしいです。時の流れ…。
19才エレンは何を考えているか分からなくて(そこも魅力的)毎月ハラハラしながら本誌を読んでましたが、原作での結末の年相応な振る舞いとセリフで胸が痛くなると共に、「エレン、そういうところだぞ!」と突っ込んじゃいました。
目的のためなら、自分の命を捨てて悪役にもなれる。色んな可能性を模索した上で、結局地鳴らしを発動させてしまう。「どうしても、やりたかった」と言っていたけれど、罪悪感もしっかり抱いているんですよね…。
エレンは評価や解釈が割れるキャラだと思うのですが、一筋縄ではいかない感じがたまらなく好きです。
個人的に、敵同士なのに恋に落ちてしまう王道パターンが大好物なので、そんな要素も盛り込みつつ…夢主の死に方は当初から決めていました。
作中では食事シーンが多くあったと思うのですが、誰かと同じ食卓を囲むことは親しくなるきっかけに繋がると思ったからです。一緒に食べる時間って大事だと思うので。
後はただ単に私が、推しには美味しい物たくさん食べて温かい布団でぐっすり寝て健やかにいて欲しいからです。展開に困った時は、食事シーンに助けられました。笑
書いていく内に書きたい描写が増えまくり、どんどんプロットが厚くなる…。最終話がどんどん遠くなる…。当初はエレン視点を書く予定は無かったんですが、エレンがあの時どんなことを考えていたのか、何を思っていたのか分かりずらいよなぁと思い直し、最終話へ構成し直しました。
エレンと夢主が大喧嘩するシーンや夢主が死ぬシーンは、書いてる私もしんどかった。
作中に拷問や薬物、医療殺人、戦争描写を入れる予定でプロットを組んでいたため、案の定何度も筆が止まりました。マーレの時代背景が第1次世界大戦以降だと考察される方がいらっしゃったので、当時の情勢や時代背景を調べたりしました。
作中に上手く取り込めているかは、分かりません…汗
今は死ネタの反動が来ているのか、幸せな話が書きたいです。
明るいほのぼのしたお話ではないにも関わらず、このお話が大好きです、更新楽しみにしてます!とコメントを頂き、びっくりすると共に本当に嬉しかったです。
難産で筆が思うように進まなかった時、拍手や頂いたコメントは執筆の活力に繋がりました!この場を借りて、お礼申し上げます。
取り留めない後書きとなってしまいましたが、少しでもこのお話を楽しんで頂けたなら幸いです。
ここまでお読み頂きまして、本当にありがとうございました!
管理人 25