可愛くて


誰にでも気遣いができて


女嫌いだった俺の中に初めて入ってきた女。



蛮「名前?あれ、どこ行ったんだ?」


蛇「蛮骨の大兄貴!どうかしたのか?」


蛮「名前の奴がいねぇんだ。せっかくいいモンやろうと思ったのに」


蛇「………………」


蛮「蛇骨」


蛇「…………あ?あぁ」


蛮「どうしたんだ?」


蛇「別に…それよりも名前探すんだろ?」


蛮「あぁ、見つけたら教えてくれよ」


蛇「おう」




蛮骨の大兄貴が名前を好きなのは見れば分かる。


何なんだ?それが妙に気に入らねえ…




蛮「おっ、名前!!」


『わっ、ちょっと蛮骨行き成り抱きつかないでよっ//』




あいつの名前を誰かが呼ぶだけで、


あいつが誰かに笑顔を向けるだけで苛々する…。




『あっ、蛇骨だ!!蛇骨ー!!』




蛮骨の大兄貴の腕から抜けて俺の名前を呼びながら走ってくるあいつ。






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