必要とあらば、私は体を捧げよう


必要とあらば、命をも捧げよう




だが


心は私のモノだ

誰にも渡さない

私だけのモノだ――……




















「この度、お世話を仰せつかりました名前でございます。ご不便が御座いましたら何なりと申し付け下さいませ」


三つ指を立てて頭を下げている名前と言う女を前に七人隊は畳の上に体を休ませていた。


「じゃァ早速・・・女は担当から外れろよ」

「蛇骨、そー言うなよ。中々器量の良い女じゃねーか、俺は気に入ったぜ?」

「蛮骨の兄貴は女なら誰でもいいんだろー?俺は絶対ヤダっつの!」

「我慢しろ、たったの一週間ちょっとの話だ」

「煉骨の兄貴まで・・・」


一瞬、蛇骨は眉尻を下げると次にギロリと蓮を睨んで言った。


「女、てめェ俺にぜってー近付くンじゃねーぞ!!近付いたら速攻で斬り殺すからなッ!!」

「心得ておきます」


名前は臆することもなく淡々と言った。そして失礼します、と襖を閉めてその場を去っていったのだった。


「フン、どーせならイイ男付けてくれたら良かったのによ」


蛇骨は吐き捨てて言った。


「げへへ・・・俺あの女に手ェ出しても良いか?」

「好きにしろ!」

「おい蛇骨、勝手に許可すンなよ。霧骨、そんなこたァ俺が許さねー」

「え゛え゛ッ!?」

「・・・あの女は俺がもらう。手ェ出すなよ」


蛮骨は口端を上げてニヤリと言った。それを聞いた霧骨は大兄貴ばっかズリーよー、と泣き喚き、煉骨と睡骨はそれを宥めた。


「名前は俺が遊んでやる。
暇潰しにはちょーどいいからな」




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