ヘンゼルとグレーテル 「雪、足元気をつけろ..うわぁっ!!」 『...ディーノお兄ちゃん、大丈夫?』 暗い森の中を進む 隣にはディーノお兄ちゃん 金色の髪が眩しく、優しい兄だが 時々ドジなのがたまに傷 『お兄ちゃん、膝...』 「ん?ああ さっき転んだ時ちょっと擦りむいたみたいだな これくらい平気だって!」 『待って 化膿するといけないよ』 雪はディーノを止め ポケットからハンカチを出して 彼の膝に包帯のように巻き付けた 「雪、悪いな」 『大丈夫だよ、これくらい』 「...ごめんな」 『?』 「こんな駄目な兄で嫌だろ?」 『どうしたの?急に...』 「兄貴って頼れる存在なのに俺はダメダメだし 男としてもお前を守るべきなのに...」 『お兄ちゃん...』 シュンとするお兄ちゃん こんな時にこう思うのは申し訳ないけど... 『(可愛い//)』 雪の目に、兄のディーノは 耳を垂れた子犬のようにしか見えなかった 『私、格好良くて頼れるお兄ちゃんも好きだけど ちょっとドジなお兄ちゃんも(可愛いくて)好きだよ』 「雪...」 『だからこれからも私のお兄ちゃんで居てね』 「っ雪!」 ディーノは妹の優しい言葉に歓喜のあまり 雪を抱き締めた 雪は慣れた様子でディーノをよしよしと撫でるのだった おしまい♪ ---------------------- 「俺も雪のこと大好きだからな!」 『うんっ! それじゃあお家に帰っろっか』 「おう!」 その頃、森の奥では... 「あいつら遅いな... 俺がわざわざ準備してやったってのに」 リボーンが作ったお菓子の家に ディーノと雪が来ることは無かった |