美女と野獣





『!』


「臆しただろ」



ろうそくに火が灯り現になった王子の姿


無数の傷痕、紅い瞳はまさに野獣そのものだった



「この目、傷痕のせいで人間共は俺を恐れ、軽蔑する」


『...』


「この城から出る事も出来ねえ」


『王子...』


「だからキスしろ」



...は?


私、幻聴聞こえるようになっちゃったのかな


末期だな



「幻聴じゃねえ
早くキスしろ」


『心読まないでよ!
そして急にどうしたの!?』


「野獣は美女のキスで呪いが解けんだよ」


『そう聞いた気もするけど...
でも貴方は確かに野獣っぽいけど人間だよ!
それに私は美女じゃない!!』


「お前は世界一いい女だ」


『っ//』


「キス、してくれ」


『〜//
...最初で最後だからね』


「フッ、嗚呼」



チュ



雪のキスで呪いが解けたXANXUSは
彼女と幸せに暮らしましたとさ


おしまい♪



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『...キスしても変化ないよね?』


「俺の身体が熱くなった」


『え!』


「本当の"野獣"を教えてやるよ」


『きゃあぁぁ//!!!』







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