* * * 「…あくまで俺達は生贄ってことか、コラ。」 「茶番にも程がある!」 「無意味な戦いだということですか…」 再び集ったアルコバレーノ達がリボーンから聞かされたのは自分たちの最期の話だった。勝とうが負けようが、残された末路は理不尽極まりないもので。 「リボーンおじさま、桜様は…」 「まだ意識は戻ってねえ。」 「桜…」 「もう主ではないのに、すがりつきたくなってしまいますね…」 「私達は知らないことが多すぎた。情けない話だ。」 「俺達に虹の欠片を与えるよう桜を動かしたのもチェッカーフェイスか?コラ!」 「間違いねえ。桜は何かに引き寄せられて、あの山に来たっつってたからな。」 「ム?何で虹の力を分割するようなこと…」 「桜の負担を減らすためか、または万が一に桜が虹の力を失った時のための保険か…」 「考え出したらキリがありませんよ。それより今は目の前のことを優先させるべきでは?」 「じゃあ僕らにどうしろって言うんだ!どんなに足掻いたって行き着く先は死なんだろ!?」 「マーモン…」 「リボーン!なんとかしろよ!何か方法はっ…」 「俺は、」 「?」 「リボーンおじさま…?」 不自然に言葉を切ったリボーンに視線が集まる。顔を上げた彼は、清々しい程の笑顔で言い放った。 「俺は桜の中で生きてくのもいいと思ってる。」 Back |