音は無い、あたしの呼吸音以外。色は無い、闇と血の色以外。

『…疲れた。』

無数に横たわる屍の1つに腰を下ろす。ほんの数分前まで息をしていたソレはまだ生暖かい。連日繰り返される襲撃。色んな奴らが揃いも揃って狙って来る、あたしの目を。

『まったく…何処であたしの情報を手に入れてくるんだか。』

血の臭いがむせかえる場所に長居するつもりはない。浴びた返り血もそのままに、闇に紛れるようにその場を去った。

『夢の国、か。あたしは辿り着けそうもないな…』




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