悪魔にちょっと助言してみた「あー!くそっ!!」 画面にデカデカと表示された、"GAME OVER"。格ゲーのプロって言われてっけど、どうしてもこのフィールドがクリア出来ない。 「此処クリア出来たヤツ居んの?...ん? "黒猫"?」 誰だよ黒猫って。男か?まさか女?つーかコイツだけじゃん、クリア出来たのって。どうりで難しいわけだ。このゲーセン来るのって立海生だけだよな。 「黒猫だが白猫だが分かんねーけど、俺も負けてらんねえ!ぜってー次でクリアしてやる!!」 財布から最後の100円玉を取り出し、惜し気もなく投入。 「よーっし!やってやろーじゃねえか…っていきなりやべえっ!!」 これじゃさっきの二の舞じゃん!あああああ!でもどうすりゃっ... 『下2、右1、赤。』 「は?」 『ハンドルを下に2回、右に1回、そして赤ボタンを押せば裏必殺技が出せるっす。』 「ま、まじかよ!えっと下2、右1、赤...」 ドオォン 繰り出された見たことねえ技。凄まじいそれに相手が吹き飛ばされたことで画面には "YOU WIN" の表示が現れた。 「ク、クリア出来たあぁぁ!お前すげえな!! ...あれ?」 振り返っても誰も居なかった。 ----------------------------- えぇっ!? さっきのヤツ何処行ったんだよ!声からして女、だったよな? 「もしかして "黒猫" ? うわっ!ランキングの上位全部埋めてんじゃん!!」 |