2-5if(黄)



※平腹の自慰。











平腹の夜。


ヨダレが分泌される。目を閉じて広がる光景は頭の中の水咽の姿。女らしくなくて髪の毛はぼさっと長くて口調も男っぽい。

少し眠たそうにしているその黒い目。全然女っぽくないけど、そいつが笑うのを見ると気持ちが高ぶる。

怒ってる姿もまた興奮する。泣かれると困るけどそれも状況によっては舌舐りしてしまう。

そうなるともう自身の下半身の息子がとまらなくなる。

「ひ、は・・・」

壁に寄りかかり座り頭に水咽を想像する。




女っぽくない口調で笑っている水咽を部屋まで引っ張り閉じ込める。

オレの興奮し大きく鼓動を鳴らす心音なんて聞こえやしない水咽は変態!と叫んでる。けれどそれは本気で怒ってるわけじゃないってことを知ってる。肩をぐっと掴んでベッドに投げた。

ぎゃう、と男らしい声で倒れる水咽の上に乗っかる。

そこでやっと水咽は危険を察知したのか怯えの瞳でオレを見上げる。

ゾクゾクってした。


同じ獄卒といっても水咽は強くない。それでいてバカみたいに訓練もしてない。束縛するのは簡単だ。両腕を掴み頭の上に。

やめろ、と零す水咽の表情を楽しみにながら空いてる片方の手を首筋鎖骨へと。制服を脱がしそのしたに着ているシャツのボタンを外していく。興奮に身を任せた手は器用にボタンを外し、貧相でもなければふくよかでもないその胸を空気にさらした。

乳首がたつ。見られていることに反応しているのか。
そうだったらいいな、とその乳首へと涎の絡んだ舌で舐めた。

甘い。獄卒がまず孕むことはないけど、孕んだらここから乳がでるらしい。この状態で甘いのに乳なんてでたらもっと甘いんじゃねえの?って舐め回した。

水咽の体が身じろぐ。逃げようとしているのか、震えつつある声でやめて、やめてと言っている。


「はぁ、水咽・・・」

己の男性器をゴム製の自慰道具でこする。自身の性器の先からでる先走りの液でぬめりがよくヌチュヌチュと音を鳴らしている。道具より本物の方が気持い。だが、そこまでの関係をもっていないオレはこうやって高ぶった性欲を吐き出している。

この自慰道具を水咽の膣と例えて。



――いくらか弄ると次第に水咽の口から荒い息があふれる。

声こそ我慢してだそうとはしないがその顔には快楽という魔に身を乗っ取られただらしない顔。ヨダレが端からこぼれ目を潤ませ青白いほほを赤くしている。

束縛していた手を離すと逃げることはなく身から溢れそうになる何かに耐えるためにシーツを握り始めた。きもちがいいんだな。そう思える。

制服のズボンをずらしていく。下ろした先に視える下着は色気なんてないけど股の膣の入口の割れ目部分の生地が湿って濡れてる。感じてるんだ。気持ちいんだ。オレはそれをみて笑った。こいつもシたいんだ。グチャグチャのぐちゅぐちゅの性行為を。セックスを。

『なんだよーあれだけやめてやめていってたのに』
『・・・っ、』

グリ、とその濡れた生地を指で押す。ビクリと水咽の腰がはねた。そこをさする。それをするたびに水咽の腰が上がり震え始める。

『おまえ反応よすぎじゃね?オナニーでもしてんの?なあ?!』
『ひ・・・っ・・・ぁ』
『なあなあなあ、――答えろよ、水咽!』
『ぁっ、はぁ・・・!あ!ひ、やぁ・・・ああっ、やああっ・・・!』

割れ目に隠れているつぼみを執拗に擦り時は引っかき撫で回し。激しく指の腹で刺激してやれば水咽は腰を浮かせガクガクと甘い喘ぎ声をとうとう口から吐き出す。滲んだ涙も目尻からこぼれだらしない口から舌がたれる。

快楽。
快感。
水咽はそれに溺れていた。

ひらいていた腿が閉じられる。ぎゅうとクリトリスをいじっていた手がうでがそれに挟まれた。痙攣している。腰が浮いたままで小刻みに痙攣した水咽は少しすると力なくおちた。

イった。


『はあ、はあ・・・はあ、ぁ』
『濡れてるパンツ脱がしてやるよ』
『・・・ゃ、あ』
『ひえー、ぐっちょぐちょ。・・・あーやべー見てるだけで興奮する。な、な、いれていい?』
『っ・・・ぁ、や、だ・・・』
『いれるけどな!』
『――――ぅ、ああっ!』
『ぅあー・・・ヌルヌルしてる。すんげーヌメヌメヌルヌルしてる!』

結合部分から抜き差しするたびにビチャ!グチュ!と濡れてる音が響く。

オレの金玉もそれで濡らされてヌルヌルしてるしベッドのシーツはそれが染み込んで大変だ。

それでもこのヌメヌメ感と膣の締め付けに腰が止まらない。

気がつけばオレも涎を垂らしていた。舌で舐める。
そのまま水咽の開きっぱなしの口へと重ねて舌を絡ませる。激しい接吻にオレも水咽も息を荒くさせそれがまた昂ぶりを一段と高くさせる。

ああ。あああ。腰がとまんね。もっと強く打ち付ける。気持ちよすぎて腰振りの強さが制御できない。性器の先端にコリッと子宮の入口が当たってる。

そこを突くと水咽は声を高くしオレにしがみついた。これか。ここにぶつけるのがいいんだな。ここに刺激がくるのがいいんだな。

『はっ・・・ふへっ・・・だめ、もーだめ、でそー!』
『ひっ・・・やあ!あ!あっ!やらっ・・・!やだっ!なかっ、ぁ!』
『だめだめ!オレ腰とまんねーもん!抜けねえ・・・!――――っぁ゛!』
『―――っひあっ・・・』

ドクドクドクドク。脈打って先から飛び出す精子。水咽の膣はその精子を誘うように波打ち搾り取っていく。

オレは性器を奥に差し込んだ状態でその気持ちよさに背を反り震える。まだ止まんねえ。まだ出てる。どんだけ気持ちいいんだよ。



自慰道具の中にオレの精子が吐かれる。オレの腰はいつの間にか浮いていてまるでそこに水咽がいるかのように腰をゆらゆらと動かし何度も何度も射精した。口の端からこぼれそうになる涎を舐めて肩を上下させて道具を抜く。

ヌルリとそれで溜まった精液が出入り口からこぼれそうになる。

水咽の膣から溢れ出た精液みたいだ。


「はぁ・・・やべーよ、やべー・・・いつか襲っちゃうんじゃねーのオレ」

そしたら嫌われちゃうだろうな。それとも頭の中の水咽のように淫乱で行為を求めるようになったりしたら面白いのにな。なーんて。

自慰道具を自室の水洗い場で匂いが残らないように、消毒も兼ねて石鹸で洗いいつものベッドの下――ではなくて、この間水咽に掘り出されてしまったので今は本棚の裏に隠している

これを水咽が触ったってこと考えると罪悪感を感じる。それと興奮。

「よし、ねるかー!」

シーツが綺麗なのを確認してベッドに潜る。
また明日も水咽とおふざけできますよーに。