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「二度目はないと、いったな?」
「ひへ、す、すいませ・・・」

赤い目が爛々と見下ろしている。獣だ。捕食者の目だ。
水咽は、二度目のさぼりがバレてしまった。うまく隠していたつもりだったが運が悪くサボリの現場に上司の肋角がやってきてしまったのだ。余裕の笑みを浮かべていた彼はその口元から表情をなくしドアをしめた。ご丁寧に鍵までつけた。ロウソクがフッと消えた。薄暗闇の中で肋角の目だけが赤く光っていた。

「さて、どうしようか。前にもきいたがどうしてほしい?」
「あ、あの、あの・・・い、痛いのは・・・っ!」


首を掴まれ床に倒れる。肋角が覆いかぶさっている。身長の差からとても大きい。怖い。

「なら、快楽で調教してやろう。水咽、獄卒でよかったな。でなければ――」

死ぬからな。

そう歪にわらった肋角に水咽は目を見開いた。口を開いて懇願した。

「ご、ごめんなさい!も、もうサボらないです!だからっ!」
「残念だったな水咽」
「あっ!」

引き裂かれる軍服。
あらわになる裸体。

押さえつけられて恐怖で裸体を隠せない。
肋角がズボンのファスナーを下ろし男のそれをとりだした。怖かった。男性経験のない水咽はその大きなものを見て息を飲む。

入りきらない。壊れる。子宮が、壊れる。そう思った。

「ろ、ろっ、肋角さ、・・・痛っ・・・!!!あ゛!!!」

慣らされもない膣にいきなりそれを押し込まれる。すごく痛い。プチプチとちぎれる感覚がして声が出せないほど痛い。拡がる感覚痛み。涙がボロボロと溢れる。肋角さんの息が近い。

八重歯が見えて怖い。獣だ。この人は今獣だ。

「ごめ、んなさい・・・!ごめんなさい!ごめんなさい!!」
「黙ってろ」
「――――――ー!!!!!!!」

腰が叩きつけられる。痛い。奥で何かがぶつかって押し上げられる。口が閉じられない。痛みで涙があふれる。頭の中はぐちゃぐちゃだ。痛い痛い痛い動かないで。

鉄の匂い。中が切れて血がでているらしくそしてそれがすべりをよくしてくれたのか少しばかり痛みが和らぐ。それでも裂かれた部分はまだヒリヒリといたいし腰を叩きつけられるたびに痛みで白目をむく。摩擦熱が熱い痛い。苦しい。それとは別の熱が奥へ吐かれる。震えた。

「まだ許さん」
「ーっ――っ!!」

また腰が動く。
グッチュグッチュと粘液質な音がきこえてきてぐるぐると混乱した頭はとうとう痛みを快楽として捉えることにしたらしい。奥を強く叩きつけられるたびに痛みと共に甘い痺れ。気持ちがいい。痛い痛い。気持い。これは気持ちがいい。きもちいがいいんだ。

まるでたががはずれたようだ。
いつの間にか奥にいれられるたびに喘いでいた。

「あ!あぁっ・・・!あひ!」

いたい。ちがう。きもちい。ガツガツとぶつかる衝撃に、脳も思考も揺さぶられまともな事が何も考えられない。ああ。ああ。きもちい。気持ちがいい。気持ちがいい。気持ちが!

「―――ぐっ・・・ぁ!、あ!あっ、んぁ・・・!あ!」

ゴキ。股関節が外れた。それでも止まってくれない。

二度目の射精は子宮口の内側から直接。意識が飛びそうになった。否。とんだ。が、痛みがまた意識をつかみあげ引き戻す。

「あっ・・・!あっ!ろっかく、さ・・・!ろっかくさんん!あぁぁ!!」
「好いのか。なあ、水咽」
「あひっ!ひ!ぁぁっ・・・!あっ!」
「怪我の治る、不死の、獄卒でよかったな。どんなに突かれても壊れても治る。快楽死しても蘇る。俺なしでは生きられんようにしてやろう」
「ひんっ・・・!んん!んぁ!あ!イクっ・・・!きもちいっ!ろっかくさん!ろっかくさんん・・・!!」



ビクビクと震える膣。中に三度目の射精を果たし、また腰を叩きつけた。



従順な。



雌犬になるまで。