兆野が女になった!!しかも巨乳!!うはっ!! 「田噛田噛!!おっぱいでけえな!」 「あー?そーだな」 「柔らかそう!」 「そーだな」 昨日の特務室での兆野を思い出す。兆野は気付いてないかもしれないけど身体が女になって顔つきもどこか女らしくなってるんだよな。あれで髪の毛も長くなったら完璧女じゃね?!兆野は癖があるから髪伸ばしたらウェーブかかりそう! 「なーなー、兆野んとこ行こうぜ」 「めんどくせ」 「なんでだよー!」 呪いで子供とか獣とかになった事あるけど性転換なんて初めてだし、兆野が面白いぐらい喚くからもっと見てたい。田噛を誘えばだるそうに返事返された。なんでだよ!お前だって気になるだろ?だろ? 「佐疫が目を光らせてるぞ」 「え?マジ?あいつホント兆野の事になるとカホゴだよなー」 斬島に対してもそんなんだよな佐疫は! けど、今日は佐疫任務でいないもんね。それで兆野は図書室で事務仕事してるもんね。だから!邪魔する奴いない! 「じゃあオレ一人でいくもんなー!」 バッと立ち上がって田噛の部屋から出て行こうとしたらオイ、と止められた。ふぉ?って振りかえりゃあ田噛の橙色の目がこっちを見上げてる。ちょっとふきげんそーな顔してんの。 「誰がいかないっつった」 なんだ!田噛も行きたいんじゃん!! 意味深に笑えば殴られた。いってー。ゆったりと起き上がった田噛はフンと鼻を鳴らして先にでていく。待てよー。 「・・・」 「・・・」 図書室にはいる。兆野はすぐにみつかった。机に向かって座ってて本をいくつか左右においてる。カリカリとペンを進める音。あいつってさ、事務作業はえーんだよな。それに情報課にいたからなのかまとめるのもうめーんだ。始末書とか報告書とか書かなきゃなんねー時(無理やり)手伝ってもらってんだ。 実戦任務はまだよわっちーけどな! つか、いつもと服装ちがくね? 執務室で見た時みたいにピッチピチじゃなくなってる。っていうかその飾り模様のある襟のついたシャツって、キリカのじゃね?おお?つう事は女モノか。 「兆野ー!」 名前を呼んでみれば手を止めて振り返ってくれる。うっわ、いやそーな顔。 「・・・んだよ、俺仕事中。帰れ、シッシッ」 「かえんねー!」 顔見るとやっぱ男の時よりもやわかーく視えるんだよなあ。肉がついた?あ?太ったって意味じゃなくてなんつーか。んー。 「んー・・・!」 「なっ・・・!いたい!いだぃ!」 「やっぱ柔らかくなったな!!」 無言で兆野の所まで近づいてほっぺをつねりあげる。 そうそうこの感触!肌の感触がやわらけーの。もっちもちしてんの! びょーんって伸びるほっぺを引っ張ってたらとうとう兆野に叩かれた。 「いてえよ!んだよ、何すんだよ」 「なにって、兆野触りに来た!!」 「大人しく触らせろよ」 「誰が触らせるかっ!!」 身の危険を感じた兆野が椅子から立ち上がり机にあしをかけ飛んでにげる。おお、胸がちょ―――揺れてる揺れてる!超ドキドキしてきたんだけど!あれぜってーほっぺよりも柔らかいよな! 「兆野ー!にげんなー!!」 「逃げるわ阿保!ボケ!馬鹿!!ばぁぁぁぁか!!」 迂回して図書室の外に出ようとする兆野。速度だったら兆野の方が早いからなあ。だから田噛使う! 「田噛田噛!」 「うるせーな、わかってる」 いつもよりもきりっとしてる田噛おもしれー。 やっぱオレと田噛息ぴったりだな! ドアを開けて外に出ようとする兆野に向かって田噛がその袖の中に隠している鎖を投げる。ジャラリと金属音が掠れる音と、兆野の「ピャア?!」という高い悲鳴。鎖は兆野の胴体に絡まり動きを縛った。 引き摺られ足元にやってきた兆野は泣きそうになってて更にドキドキする。つうかエロい!エロい!!鎖で胸がムチムチ!エロ!写真とりてー。携帯持ってきてねえわ。 「良い眺めだな」 「ざけんなー!放せ―!!肋角さんに言いつけるぞこんにゃろおおおお!」 「肋角さんに怒られるのが代償ならもっと悪戯してもいいよなぁ?」 「うっはー!田噛黒い!黒い笑み!!」 ゲラゲラ笑う。オレの方が悪戯するけどよ、田噛の悪戯って黒いよな。ちょっと真似できねーよ。おもしろいけど。 オレと田噛の手が兆野の胸に伸びる。 エロ本で女がヤられてる場面を見るようにソワソワと興奮する。つうかこの女を縛って無理やりな行為にもう興奮だって。 もう少しで触れる。 って時に、一番出会っちゃいけない人の声がした。 「――兆野、すまないがこの書類も―・・・」 あ。やべ。 開かれたドアから現れた肋角さん。 うわあ。 オレ達と目があった。赤い目が兆野を鎖で縛って胸に手を伸ばそうとしてるオレ達をみてる。目からだんだんと光がきえているようなきがする。つうかだんだん視線が鋭くなってきてる。うっわ。やべ。やべえ。詰んだやばい。やばいぞ詰んだ。田噛どーするよ。 硬直した笑顔で視線だけを田噛に向ける。 あ、詰んだ。って顔してる。あ。こりゃダメだ。 「肋角さぁぁぁぁん・・・!」 「・・・平腹、田噛」 「「・・・ハイ」」 いつも通りの冷静な声だけど、雰囲気全然ちげーよ。冷や汗がでてきちまったよ。 慌ててオレも田噛も兆野を解放して背筋を伸ばす。身体がカチンコチンだ。やべえ。やべえ。これしかうかばねえ。やべーよ。 「一緒に来なさい」 「「・・・ハイ」」 書類を兆野に渡して、オレ達を呼びつける肋角さん。 獄卒に強制連行される亡者の気持ちになった気分だ。 肋角さんに連れていかれた後の事は、もう話すの思い出すのも怖いです。 勘弁して!! マジで!!! |