やあ皆俺兆野!地獄の首都、獄都で亡者や怪異を取り締まる特務課獄卒だよ!けれど特務課は結構きつい所で任務の為ならその身をも削るむしろ削れ!!とかいう所があってとっても大変なんだよ!あの世に人権なんてものはないんだよ!みんな死んでるからね!! 「・・・・・・・・・お婿に行けない・・・」 休憩室でズーンと気持ちを沈ませる。ソファーに座り前方斜めに向け肘を膝の上に立てて頭を抱えている俺の胸には重い脂肪がふたつ垂れている。軍服が少しきつくて鎖骨が見えるあたりまでボタンをはずしているがここからの目線で谷間が見える。ああ。なんてこったい。俺の使い方を間違えてるよ肋角さん。こんな使役されたくないよ肋角さん。こんなん誰もが嫌だって言ったからって俺にやらせることないじゃん肋角さん。お菓子で釣るなんてひどいじゃないか肋角さん。 つ、つられてないんだから!! 誰もやりたくないっていうから仕方なく!! 「・・・・はぁ」 任務の為に抹本が作った女体化の薬を使い、女体化した俺は無事に遂行することができた。けど女体化の薬は三日間続くみたいで、後二日ほどはこの状態だと。その間休みにしてくれたのはとても嬉しいけど、また仲間に、特にあの平腹田噛にからかわれるってのが精神的にツライ。つらいんだよ、木舌より過激だよ!! つうか木舌も変態だよな。女体化した俺には結構サバッとしてるし騒がない。セクハラはするけど。やっぱ女体化より女装が好みなのか・・・?うわあ・・・きも。 いつまでも休憩室にいても仕方ない。 立ち上がり、鉛のように重い胸を抱えて階段を上り自室に戻っていく。そのままベッドにインしてぐったりのまま、寝た。 随分深く寝てたのか夢はみない。 けど、なんか変な感触がする。ねばねば?ねっとり?なんか違和感。寒いし。布団を探す為に閉じたままで手を伸ばそうとするけど手首に布の擦れる痛み。 「ぁえ?」 なんじゃこりゃと目を開ければなんと縛られてる。深く眠ってて思考がうまく働かない。呂律もうまくまわんなくて「ろうなってんの?」と掠れた声がでる。 「―――ひゃ、に、なに?」 「んだよ、そのまま寝てりゃあいーのに」 「まじかー。口縛る?」 「パンツ突っ込んどけ」 薄暗い中聞こえる声は田噛と平腹で二人の声とは違う粘着質の音が聞こえる。その音が聞こえる度に俺の身体がびくりと、正確には股部分がビクビクと震える。痛いわけじゃないけど、勝手に身が反りそうになる感覚に舌が熱くなってむしろ体中の内側から熱が沸いて変な感じだ。 「お前ら、何して――んぐ!?」 口に布を突っ込まれた。暗闇に慣れた目に平腹の裸体が見える。胸も掴まれてる。俺、何。何されてんの?俺、男。男。だけど。今、女か。あれ。 「っんんん・・・!んふぅ・・・っ」 「ホントムチムチしてるよなお前の身体。ヤラシイ」 田噛が鼻で嗤う。腕を縛られベッドに寝かされた状態で、裸体にされてて両足は開かれて股に男性器を擦りつけている田噛がいる。俺の胸を掴み舌を這わせている平腹がいる。二人に犯されてる俺がいる。どういうこと。理解、できない。 「男に戻るんだから中でもいいか」 「んぐ!?んー!んー!」 「聞こえねえ、よ――っ」 「んんんっ!!んっ!ぐ!」 女の構造よくわかってないけど、子作りするための所に俺もよく知ってる男のモノが押し込まれていく。ゾゾゾゾといれられた所がビクリと締まってそしたら脳天貫くような変な感覚に身が反れて震える。涎が布に染み込んで、通常の声よりも高い声がでる。 「おぉ、いれられただけでイった!」 「っ・・・男と構造チゲーから、感度が良いんだろ」 「んふっ・・・!ふ・・・!んっ!んっぅ!!」 「――くっそ締め付けつえーよ・・・っ、」 奥に突っ込まれ抜かれ。その繰り返しがまだ震えてる俺をおかしくさせる。犯されてるってわかってるのにこの変な感覚が気持ちよくて融けて気持ちい。本当に。自慰するよりも、きもちい。 ――田噛が苦しそうな顔をして奥に押し込んできた。ゴツと奥で何かぶつかって中でビクビクと田噛のモノが痙攣している。俺知ってる。俺男だからこれ知ってる。出されてる。中に、中で射精されてる。あ。やばい。これ。 「田噛中だししたのかよー!」 「っ・・・、っ、平気だろ。数日したら男に戻るんだからよ」 孕まねえよ。射精し終えた田噛が性器を抜いた。圧迫感がなくなって脱力した俺だったが、また別の圧迫感が入り口をグリグリとゆっくり広げていく。生理的に涙を流しながらみると今度は平腹がモノを押し込もうとしてる。 まだ、つづくのかよ。まだ中にだすのかよ。もうやめてくれよ。女の身体やばいよ。気持ちいんだよ。止まらなくなるから。 「じゃあ、俺も出さねーとな」 「兆野の泣き顔こーふんする。平腹早くしろよ。二発目やるんだからよ」 「んー・・・ヤダ!」 「んっ・・・っっんんぐ!!んん!!」 田噛とは違う圧迫と動きになるがままに犯されていく。意識が飛んだりもしてうっすらと取り戻せばねっとりと精液が腹にも口元にもついていて生臭い。けどその匂いを嗅ぐと唾が滲み何か、違う、快楽を求めてることに気付く。 もう、ダメだ。これ、やばい。 「っ・・・」 それで、まだ犯し続けてくる二人に、俺は、とうとう完全に意識を手放した―――― |