生まれながら生まれ変わる
嬰児の予言
似非的輪回転生発言
胞衣から奪われた刻
御釈迦は零に巻き戻る
嬰児：生まれたばかりの子供/胞衣：胎児を包んでいる膜と胎盤などの総称/御釈迦：作り損なって役に立たないもの

罪な林檎の神様は
青い林檎と赤いリンゴ
夢見る林檎の憂鬱。
熟した林檎の現実
食される事もなく腐敗

甘々しい桃の眼差し
みずみずしい桃のリップ
妖艶な桃の香り
美しく散る桃娘達
さぁ、桃肉を堪能あれ
※桃娘…生まれた時から桃だけを与えられ育つ存在。体から桃の香りがして、肉を食えば寿命がのびるらしい。ただし、桃しか食べさせないので糖尿病等ですぐに死んでしまう。

嫌われ鬼子は何処へ逝った？
笑え嗤え、その醜い顔で
指差した奴の手を食い千切る
鬼子は母が恋しい
その温もりにはおまけで裏切りがついてくるんだよ
化けの皮が剥がれた鬼子は只の人間だった
※鬼子(鬼の子)は親に似てない子。荒れてる子。見た目が醜い子のことを言う。因みに鬼の子はみのむしの別名でもあったりする

色里に愚者が独り
色女の愛情と色男の薄情
色めく色恋に色町因循外逃走劇
色好い色好い井戸の蛙
色里：遊女屋芸者屋の集まった町/色女・男：美しい女男/色めく：興奮して落ち着かない/色恋：男女の恋情/因循：古い習慣に従って進歩のないこと/色好い：好都合

強くてニューゲーム！
村人Aの繰り返される会話
魔物Bの何度と出会う戦闘
幾度の最終決戦に魔王も溜息
そして新たに伝説が始まった

空から卵が降ってきた
怒ったら地面から茸が生えてきた
哀しんだら目からソーダが出てきた
楽しんだら隕石で世界がピンチ！