「ぁっ・・・つかさ・・・!やめ」 望んでもない刺激、望んでもない行為。それでも敏感な所は望まずともその刺激に固くし佐疫の上に跨り赤裸々な行為を繰り返しているつかさは嬉々として肉で挟む。 ぐちゅぐちゅと激しい水音と、つかさの荒息、生々しい臭い。乱暴に腰を振るつかさはもはや正常な状態ではなく、涙と涎を垂らし自制を保ていない。涙をぼろぼろこぼし涎を顎から垂らし佐疫の胸板に垂らしている。口元は力なく喜びの弧を描いていて舌が犬のように垂らし見えている。 「っは・・・ごめ、ごめなさ、いぃっ・・・きもちひっ・・・!」 「やっ・・・く、・・・ぁ」 つかさの激しかった動きが止まって膣内が強く痙攣を繰り返す。その幾度となく繰り返される圧に耐え切れない佐疫は腰を浮かせ目をぎゅっと瞑り果ててしまう。ドクドクと幾度と分かれ吐き出される精液。 「あ〜・・・あぁー・・・っ」 「っ・・・はっ」 「しゃ、えきぃ・・・あ、ひっ・・・」 膣に未だ入れたまま倒れこんでくるつかさの身体は熱い。終わった望まない行為はけれども手を縛られ自由の利かない佐疫から終わらせることができない。 なぜこんなことをしてるのか佐疫自身理解できていない。 けれども、つかさをどうにかしなきゃならない。くらくらと現状に対してのめまいを起こしながらも名前を呼ぶ。 「、つかさ。起きて、ねえ、起きて」 「・・・ぁ」 「ねえ、どうして、こんな事・・・つかさ」 「・・・」 「つかさ!」 全然意識を起こしてくれない彼女に対して強めに呼べばビクリと震え、瞼が薄く開く。朦朧としている目線。まだ熱を持った目が佐疫の顔を映し首を伸ばす。そして唾液でヌメリを見せる舌で、佐疫の乳首を舐める。 ゾゾゾと這う刺激に息を吐き出しそうになった。違う、こんな事してる場合じゃない。佐疫はもう一度、つかさの名を強く呼ぶ。 「つかさ!しっかりして!」 「っっ――ぁー・・・さ、えき、さえき、あつい熱くて、きもち・・・」 「っう・・・」 つかさの腰がゆっくりと動き始める。それに合わせてまだ敏感である性器がビクリと反応していく。熱くなっていく性器はジンジンと熱を孕み刺激に気持ちよさを覚えていく。 少しずつ動きが早くなっていく。このままだと、また止まらなくなる。また望まない行為をしてしまう。誰かこの異変に気付いてくれ。この性行為の羞恥を晒してもい、つかさを止めてくれさえすれば。 そんな佐疫の想いが通じたのかノック音が聞こえる。 助かった。そう顔だけ上げて入ってきた仲間を見る。穏やかな笑みで入ってきたのは木舌で、この現状をみても特に驚く事がなく―――うーん、と近づいてくる。 マジマジとこんなの見てないで、どうにかしてよ! 「凄いね。こんなに効果あるなんて思わなかった」 「きのした・・・!つかさを、どかして!」 「はっ・・・はっ・・・」 「木舌!」 どんどん激しくなる動きに焦りを感じる。木舌を呼んでも一向に止める気配がない事と、さっきの言葉につかさがこうなったのは木舌が原因じゃないか、と考えが浮かぶ。 「っ――・・・もしかして、木舌、なにかっ・・・したの?」 「ご名答。お酒だってもらったんだけど怪しかったからつかさに飲ませたらこうなっちゃってね。どうやら媚薬だったようだよ」 「そんっな悠長に・・・!」 笑いながら、跨り動いているつかさの背を撫でると動きが止まった。 肌に触れるだけでも快楽と感じているつかさはピクピクと背を反らせ震えている。その様子を愉しむ木舌は、ベルトを外し、ファスナーをおろしはじめ中に隠れていた性器をぬっと取り出した。 「木舌なにしてちょ、まって・・・まってっ」 「いや、けど意外と、つかさに呑ませて良かったかな。おにいさん興奮してきた」 「き!のし―――っぅぁ!!」 「あ゛ぁあ゛!!」 「〜〜〜〜っは、きっつ」 上から重みがかかる。つかさが嬌声というよりも枯れた声に近い声を吐き出し倒れこんでくる。佐疫の胸板の上で涎をただただ垂らし背後からの押し込みに堪えている。 「ほら、つかさ、後ろの穴は気持ちい?」 「ぁ゛っ・・・ばぁ゛・・・ぁひ、もちい、ひもちいれ・・・!」 「おれも、気持ちいいよ」 「ひい、ひい、ひいぁ・・・ひ」 もう何を言ってるのかわからない。これ以上はつかさの精神が持たないんじゃないか。木舌をやめさせようと呼び続けるも無視をされてしまう。 「きのしたっ!もっ・・・も、やめて!やめ、ろ!」 「ほら、つかさ、佐疫のおくち塞いであげてね」 「ひ、あ、ひ、う」 「っ」 つかさの舌が唇を舐める。舐めて合間に潜り込む口の中に。呼吸がうまくできない。苦しい中で朦朧としながらも快楽だけは持続してしまう。 「だめ、もう、イきそ!つかさ、出していいよね」 「・・・っ!ひ、ひあ、ふ」 「あはは、何言ってるのかわかんない。じゃあ、遠慮なく、」 「ひあああ!」 「あぁ!」 途端に激しく動きはじめた木舌。弾ける快感につかさも佐疫もなるがままに嬌声をあげてしまう。何重にも響く水音がその激しさを語っていて我慢できない刺激に佐疫は二度目の、そして木舌は射精をした。膣奥に吐き出される熱と腸に吐き出される熱につかさは破顔し気を失う。 佐疫も数時間と続いた性行為に疲弊してしまいやっと終わりが見えた事に安堵し意識が薄らいでいった。 「――――・・・」 目を覚ました時には木舌もつかさもいなかった。 夢だったのか、なんて手首に視線を落とせば僅かに残る痕。夢じゃない。 あれは、夢じゃない。 とんでもないことをしてしまった。つかさに謝らないと。それで木舌をつるしあげないと。 怒りと罪悪感。 その片隅に、情事のつかさの顔が残っていて、それがまた佐疫を悩ませることになってしまった――――。 [*前] | [次#] |