つかさのハンカチが置いてあったからチャンスとばかりに持ってきた。匂いを吸うとつかさの匂いがして、つかさがこのハンカチで口を拭いたり手を拭いたり汗をぬぐったりしてるんだって考えると興奮した。 この興奮はおさえられない。 「っ・・・ぁ・・・」 勃起した自身のそれをハンカチの匂いを嗅ぎながら擦る。匂いでつかさを想像する。それだけで、さらに性器は反り立つ。 「っぁ・・・つかさっ・・・つかさ!」 果てが近くなり、手の動きが早くなる。 ハンカチを性器の先にあててそれをつかさに例える。 頭の中に浮かぶのは、つかさが反り立つ性器をくわえてる姿。ガーゼ生地の感触をつかさの舌に例えたら、ぞくぞくと背中に甘い電撃が走り、精液をハンカチに吐き出した。 「っあ!・・・っふ・・・っ」 止まらない射精。精液がハンカチを汚していく。白濁とした粘着性のある液体がハンカチ全面に染みる。 生臭いにおい。 「っ・・・はぁ、・・・洗わないと」 それで、他のものと同じようにかえしてあげよう。 つかさの部屋にいくつも自分の精液がかけられたものがあるんだと思い浮かべると、彼女が自分に染まっている気がして興奮してしまう。 このハンカチも。この前返した服も。ブラシも。コップも。すこしずつ増えてく俺の証。マーキングみたいで、いい。 洗い終えて、アイロンで乾かす。 そろそろかえってくるだろう、と階段をおりれば疲れてるつかさか階段脇に座り込んでた。 「つかさ!」 そんなところに座り込むなんて女の子なんだから。 軽く怒るもよほど疲れてるみたいで軽く返される。しかたないなあ。おかえり。ただいま。の交換をしたあとにハンカチ渡す。柔軟剤の匂いに気づいたのか鼻にあてて匂いを嗅いでる。 さっきまで精液べっとりだった、ハンカチに。 ああ、いい。 下腹部に熱が溜まるのを感じながら話を続けた。するとボタンが緩んでぶらさがってる。 「ボタンほつれてるよ?」 「え、あ本当だ」 後であやこにたのむと言うつかさ。 けどそんなのもったいない。 つかさの匂いがついた軍服。 いいなあ。 あじわいたいな。 「僕がぬってあげる」 「いいの?」 「いいよ!ほらほら脱いで」 疑わないつかさは僕の言葉に、上着のボタンをはずして渡してくれる。ああ、つい数秒前までつかさが着てた服。温もりが残ってる。ああ、いいなあ。匂い嗅ぎたい。今すぐ、僕のものにしたい。 興奮が抑えられなくて熱がこもる。大好きなつかさの上着。ふふふ。 「じゃあ明日までに直しておくね!」 「ありがとう。よろしくね」 「うん!」 嬉々としてそれをもっていって部屋の中にはいる。 それでベッドに転がって上着の温もりを確かめて匂いをかぐ。ああ。つかさの匂いがする。 「つかさ・・・だいすき」 こんな事したくなるくらいに大好きなんだ。けど、きっとつかさは気持ち悪がると思うんだ。だから僕がこうしてるのは内緒。 けど、罪悪感はないんだ。 むしろ、この子は俺の所有物なんだっていう優越感だけが胸を占める。 つかさは俺のモノ。つかさは僕のもの。だからね、マーキングするし、つかさに近づく奴らには噛みついてあげるんだ。 まあ、つかさのあの性格じゃあまだそういう奴はいないけど。 「ふふ、だいすき」 良かったね。 俺の狼はまだまだ姿を見せない。 姿をみせたらきっとつかさ怖がるだろうから。 「だいすき」 これからもこの怖い気持ちは見せないままでいたいな。 [*前] | [次#] |