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インハイネタバレ注意
負けた。俺たち三年のインターハイは終わった。
レースが終わった後は疲労と、ただ負けたと言う言葉だけが身体に漂っていた。
心にのし掛かってくるのは2、3日後。
じわじわと勝てなかった事実が心を蝕んできやがる。
厄介なもんだと思いながら教室の机に突っ伏していると誰かが目の前に来た気配がした。
顔を上げると新開が立っていた。
いつものとぼけた様な、にやけた様な顔をしている。
「お疲れ」
そう言って新開はパワーバーを差し出してきた。
お疲れって…今更かよ。
なんつーか可笑しくて力が抜ける。
「…ベプシがいい」
「わがまま」
気が抜けてふと笑みが溢れる。
見れば新開も同じだった。
何気ないやりとり。
感覚が日常に戻っていく感じがした。
<終>
→インハイ終わりにこんなやりとりしてたらいいなと思って
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