アスファルトを穿つ処女の愛液を必死に舐め取ろうとするぼくをお願いです嗤って下さい、そうすればぼくは君を愛せる気がするのです
なに食わぬ顔で自虐すればいいさ
眼界メルト
袂を別つ吐息と酸素
踏み荒らしたバベル
蝶の海に沈むイカれた数式の残骸を見た
冒涜を求めるピエロに出会う
うつくしく清廉された拷器だけがずっとわたくしを見詰めてくれるのよ
マーブルマーブルマーブル
君が好きだ。君が好きな彼も彼を好きな君も、君を好きな僕も好きだ
そう笑む彼があまりにも綺麗だったもんだから、思わず唾を吐いてあげたわ
とろとろに溶けた手で良かったら貸してあげる
所詮世間から排除される優しさというものは、
裸なんて気色悪い
彼岸に乞われたアルカイック
砂のような恋だった
水不足なんだよ、逃げ出したいくらい
ぐちゃぐちゃに壊れた燕の巣
あの日小指を噛んだ彼の溜め池は何処にあっただろう