囀りの根を噛み千切り、溢れた反吐を慈しむ女神を犯す、そんな白昼夢
畜生、ちくしょう、汚物を見るような目で俺を見るな
別に溜まってるわけじゃない。満足したことがないだけで
この世知辛い世の中で精よ、せめて潰えない事を祈るばかりさ
削りに削りすっかり細くなってしまった骨をしゃぶる君の、戦慄く喉仏に噛みつけば
世界は君を産む、世界は君を成す、世界は君をくれる、世界は君を奪う
他人の赤い糸を切ってみた。思ったより何も感じなかった
一向に甘い毒を吐くくちびるが憎くてただ憎くて、爛れたそれを見た時知らず知らず笑ってしまったよ
「好き」も「愛しい」も沢山あげるけど、あいつに捧げた「愛してる」だけはあげられません
溶けた氷に滲む自傷を、旨そうだと呟いては不味そうに嘗めるのね
優しい嘘を翳す
優しい嘘を嬲る
優しい嘘を纏い死んでいく
堕ちたネーブル
強かな陥害を愛した
はくはくと儘ならぬ呼吸に溺れ
海を見た
白い白い、海だった
癒着した善行と悪行が渇いた骨肉にキスを落とす
駄賃はいらねぇこのまま餓死するよ