▽series?
　性的嗜好

▽select?悴む暗涙｜炭酸水に積もる鱗｜依存するモアレ｜過去の失笑｜虚けの亡骸｜不機嫌なアンモラル｜わたしを責めるうろうろ眼｜袖に金蛇、裾に蜻蛉｜生ぬるい蝉時雨｜箱詰めにされた児戯｜腿を伝う血潮の殺し方｜愛想笑いだけを私に下さい｜とんだ生殺し｜見棄てた愛で出来ている、

ランドセルに葬られた雛鳥が｜飼い犬に棘｜我が儘の葬式に呼ばれた少年｜庭に虚ろの粒｜飢える曇天｜雪の白さに埋もれたフィロソフィア｜肋骨の煌めき｜わたしの犠牲者｜勇ましい法螺吹き｜禁忌こそ美しい｜焦がれる人魚と偲ぶ魚｜過ぎ去る正義｜追い付く悪徳｜沈む残響

がんじがらめになったわたしを捨てられない、かわいそうなあなた｜心臓が混じる砂｜蔑む雪解け｜歪な産道から生まれた｜惑わす白皙｜むしゃぶりついた理想のはらわた｜手袋一つ、孤独死｜好きよアンジェラ｜その仕草に盲目｜幽玄を拒む｜エネルゲイアの囁きを聞いた夜｜生暖かい羊水に浸かる｜零れた虐殺｜薄情者の言い訳｜集めた衆怨に溺る

嘘で満ちる脳髄｜感情の寄り道｜曖昧な眼界｜荒涼とした大地に僕の尾骨が融けていく｜埋没したアルカディア｜指切りの傷痕｜倒錯した愛に染まる｜蠢く胎動｜少女だった名残｜脳幹で水死｜贖罪の兆候｜束縛される脊髄｜ああ、理想の化野よ｜口内炎を噛んだ時の痛みに似ている｜0の羅列を踏む旅路で

最果ての紺碧｜死にたがりの誘惑｜鼻腔を犯す薫煙｜憎まれ口の延長戦｜恋する臓器｜蠱惑的な世界よ｜全力で現実逃避を試みた、僕は。｜それはとんだ悪癖ね｜屁理屈に埋葬される｜絶望の上乗せ｜拙い幸祐を数えては嘔吐く日々よ｜胸の穴蔵｜啼いた子宮｜胸焼けするくらいの殺意をちょうだい｜頭蓋で撲殺

苦くて食えやしない｜遠い昔の微睡み｜淀んだ水の底で息をする｜異形を孕んだ人間｜行き過ぎた俗世に埋もれたい｜死≠安寧？｜死≒無、無無無無無無無｜崩落の危険を孕んだ少女｜錆び付いた涙の味｜独りぼっちの怪物｜禁断の果実を食べてみた｜口先ばかりの死ね｜エデンの園に行ける気がした｜加害者Bの譫言

口と鼻を塞いで、窒息｜緩やかに溺れる｜禁忌の味を教えて下さい｜甘い匂いを纏っているのは奈落よ｜戒めの言の葉｜喪失に耐えられず、私は舌を噛んだ｜耳を貸す事なく、弾圧｜幸せだったのかもね｜白磁のように白い喉元｜天命を糾える使わしめ｜その狂言は聞き飽きたよ｜覗き見た秘め事｜紫色の夢｜鋏で裂いたテディベア｜汚染された思考、至幸

生け贄の追憶｜謀られた詐欺師｜自慰の仕方を教えてあげる｜臍に差し込まれた灼熱｜踝をなぞる唇｜自傷の跡を撫でて囁く｜自殺志願者の戯言｜掻き集めた灰に水が混じる｜腎臓を一つ差し出す少女｜底辺に潜む魔物(密やかに息をしているの)｜生きてるよ、取り敢えず｜我が儘ばかり紡ぐ舌なんていらない｜しとどに濡れてさようなら｜暮鴉が鳴く帰り道｜撒き散らされた僕の残骸

奸心を踏み潰す｜彼岸に焦がれる｜河の向こうに行きたいのだと、あなたは嗤う｜利己主義と利他主義｜ヒーローは遅れてやってくる｜破壊は救いだとでもいうの｜瓦礫に埋もれた真実｜振り翳すそれは暴力じゃないか｜嘯く人魚｜眼窩を撫でる指が震えていた｜肝臓の茹で汁｜曖昧な血ね｜沫人の末路｜魅惑の絞首刑｜絶頂の兆し

有害物質の行く末｜泥海に混じる骨｜道徳に縛られ、憤死｜僕の箱庭と君のがらくた｜鉄の処女に舌を這わせる｜紛らわしい心の臓｜かわたれ時に溶ける声｜君のはらわた｜血塗れ拷器に恋をした｜あれは君の体液だったのだろうか

ああ綺麗な疵